損害保険・少額短期保険

2024.03.22

ペット保険に年齢制限はある?年齢が分からない場合や加入の注意点も解説【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

家族の一員でもあるペットにも、万が一のための保険加入は必要です。ですが、里親として高齢のペットを引き取った場合や、育ててきたペットが高齢になった場合でも、一般的なペット保険の対象となるのでしょうか。

人間にも、加入条件や年齢制限など保険には色々な規約がついています。はたしてペットにもそうした制約があるのか…といった疑問点が多いのではないでしょうか。

そこで今回はペット保険の年齢制限や加入条件、また高齢のペットが保険に加入する場合はどうすればいいのかなどの疑問について詳しくご紹介します。

加入時の注意点や、ペットの年齢が分からない時の対処法など、保険加入に必要な情報をまとめていますので、この記事を読めば加入する保険を選びやすくなります。

ぜひ大切な家族を守る保険を学び、万が一に備えてください。

ペット保険の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。

ペット保険に年齢制限はある?

まず結論からすると、ペット保険に年齢制限はあります。高齢のペットが加入できる保険もありますが、多くの保険会社では年齢制限を設けています。

そして、保険加入時に年齢制限とともに確認する必要があるのが「新規加入年齢」と「更新可能年齢」です。それぞれどのようなものなのかご紹介します。

新規加入の制限

一般的に、ペット保険に新規加入できる年齢上限は保険各社により8歳~12歳前後となっています。ただしこれは保険会社によっても大きく異なりますので、契約時に確認してください。

犬や猫は10歳前後からが老年期と言われています。この時期に、年を取って来たから保険に入ろうと思っても、すでに希望の保険の加入可能年齢から外れてしまっている場合があるため注意が必要です。

更新の制限

子供の頃からペット保険に加入していても、何歳を上限として更新ができるかという点についてもしっかりと確認が必要です。やはりここでも、高齢期を迎えるペットの場合は更新対象に含まれていない保険会社も多くあります。

保険会社のプランによっては終身保険もありますが、更新できる年齢の上限が決まっている場合がほとんどです。

更新不可の年齢を過ぎてしまうと保険は適用されなくなり、新たに加入できる保険を探す必要もあるため、加入時に更新年齢の制限についてもしっかり確認しましょう。

ペット保険を更新できないケースとは

更新可否の判断基準は加入している保険会社により異なりますが、更新時のペットの健康状態や保険の利用状況により更新不可とされてしまう場合があります。

では実際に具体的には、どのような場合に更新ができなくなるのかをご紹介します。

慢性疾患にかかった場合

皮膚の疾患や糖尿病など、継続的な治療が必要とされる慢性疾患にかかってしまった場合、もしくはそうした疾患の既往歴がある場合は更新を断られる可能性が高くなります。

また、更新ができたとしても慢性疾患は保険の適応外とされ、医療費は補償されないという場合もあります。慢性疾患は定期通院が必要な場合が多く、補償されないと金銭面への負担が大きくなります。

疾患に関する保険会社の対応はしっかり確認しておきましょう。

補償限度額に達した場合

病気やケガなどで病院にかかったり手術をおこなったりして、すでに保険会社が定めている補償額が上限を超えてしまった場合は、更新不可となる可能性があります。

中には、更新の期間ではなく補償額を全て使い切った時点で契約は終了するというプランもありますので、契約時には期間なのか補償額なのかの詳細な確認が必要です。

虚偽の告知をした・告知せずに隠していた情報があった場合

ペット保険には、飼い主がペットの基本情報や健康状態の全てを報告する告知義務があります。

加入時や更新時に虚偽の告知をしていた、もしくはあえて告知せずに隠していた項目があった場合は更新を拒否される可能性が高いです。

契約期間が残っていたとしても強制解約や、直近の補償が支払われなくなる恐れもありますので注意しましょう。

中には、飼い主が知らない間に疾患にかかってしまっていたなどのケースもありますので、獣医による定期検査を受けて、告知漏れのトラブルにならないようにすることが大切です。

ペットの年齢が分からないケース

譲渡会で里親になった、知人から譲り受けた、野良を保護したなどペットの正確な年齢が分からない場合があります。

ペット保険には、告知義務により年齢の申告も必須なために不明なままだと加入ができません。こうしたケースの場合はどう対処すればいいのでしょうか。

ペットの推定年齢を判断する方法とは

推定年齢は、獣医師によって診断が可能です。

体のつくりや状態から獣医がほぼ的確な年齢を導き出してくれるため、困った場合は獣医師に相談してください。虚偽の申請はトラブルに発展する可能性が高いため、忘れずに年齢を診断してもらいましょう。

何歳までにペット保険への加入を検討するべきか

ペット保険は基本的に0歳から加入ができるため、万が一を考えるなら早いうちに入っておくことがベストです。遅くとも4歳ころまでには加入する方が多くなっています。

犬や猫は7歳頃にはシニア期(人間でいうと中高年期)とされ、病気やケガのリスクが段々と高まってきます。それと同時に、加入可能な上限年齢も近くなってきますので0歳~7歳くらいまでには加入を検討することがおすすめです。

複数のペット保険を掛け持ちすることも検討してみては

1匹のペットにつき、保険はひとつのみという制約はないため、複数の保険会社に掛け持ちで加入するとさらに手厚い保証を組むことができます。

ただし、ペット保険は契約時に必ず掛け持ちをしている(する予定である)ことを告知しなければいけません。告知を怠ると、違反行為となり補償が受けられない状況や契約を解除される場合もあるため注意が必要です。

また、内容が重複している場合にかかった治療費以上の差額を受け取れないため、プランの組み合わせなどを適切に考えましょう。

ペット保険加入の注意点

ペット保険に加入する際は、年齢制限はもちろん他にも注意する点があります。

まずは保険料と加入条件についてです。加入時にはどのような点に注意したらよいのかをご紹介します。

高齢になると保険料が高くなる

ペット保険の保険料は、一般的に年齢によって決まります。若いほど保険料は低く、年齢が高くなるにつれ割高となっていきます。

若い頃から入っていたとしても、更新時期に料金は見直されるため保険料の増額は免れません。

ペットが高齢になってきたら家計の事情なども考慮して、保険会社自体の見直しを検討することも視野に入れておきましょう。

持病持ちの場合は加入条件が付くこともある

ペット保険加入時には、現在の健康状態はもちろん過去の既往歴などの告知義務が発生します。

この時に、治療している持病があったり、再発する可能性のある病歴があったりすると加入条件が付く場合もあります。主な条件としては一般的に下記のようになります。

1.通常加入ができる
2.加入はできるが特定の病気に関しては補償対象外となる
3.加入はできない

体の状態によっては、このような条件が発生し、希望通りの補償を受けられない可能性があることを考慮しておきましょう。

ペット保険の年齢制限について理解しよう

ペット保険は年齢制限がついており、高齢の場合は加入が難しいことが多いのが残念ながら現状です。

しかし、昨今ではペットの寿命も延びて来ており、高齢のペット向けの保険を提供している保険会社も増えてきています。保険料や加入条件などは若いペットよりも少々厳しくはなりますが、家族を守る保険は必要不可欠です。

ぜひ高齢のペット向け保険をしっかりと理解して、我が子の安心を守っていきましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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