保険の基礎知識

2023.08.09

心筋梗塞はどんな病気?予防方法やおすすめの保険を解説【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

心筋梗塞を含む、心疾患は日本人の死因の上位に位置する病気です。一命を取り留めても、後遺症により以前と同様の生活を送ることが難しくなるケースもあります。

この記事では、予防方法と心筋梗塞による経済的リスクに備えられるおすすめの保険を解説します。心筋梗塞に不安を感じる人は、ぜひ参考にしてみてください。

心筋梗塞とは

心筋梗塞とは、心臓を動かす心筋に血液が届かなくなる病気です。突然押し潰されるような胸の痛み、締め付けられるような胸の痛みなどが症状として見られます。発症後の死亡率は非常に高く、病院に搬送される前に心肺停止になり、そのまま亡くなってしまう人が多い病気です。

心筋梗塞を含む心疾患は、日本人の死因において、がんに次ぐ第2位にあります。心疾患とは、心臓に起こる病気の総称で、その多くが動脈硬化を原因とする虚血性心疾患です。代表的な虚血性心疾患には、心筋梗塞や心不全などがあります。また、冠動脈が動脈硬化などによって狭くなり、一時的に心筋への血流が不足した状態となる狭心症も虚血性心疾患のひとつです。

心筋梗塞の治療法

心筋梗塞を発症したら、一刻も早く医療機関にかかる必要があります。早く治療を受けられるほど、助かる確率は高くなるでしょう。心筋梗塞の原因は心臓の血管が詰まってしまったことにあるため、医療機関では内科的または外科的な処置によって、再び血管に血液が流れるようにします。

症状が軽い場合や、体力的に手術を受けるのが難しいと考えられる高齢者などには、カテーテルや薬物を用いた治療が行われます。一方、カテーテルを使用するのが難しい場合など、症状が重くて体力がある患者に対して行われるのが、冠動脈バイパス手術(CABG)です。

心筋梗塞の治療費

厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査の概況」によると、虚血性心疾患の平均入院日数は12.7日です。また、厚労省の「令和4年社会医療診療行為別統計」にて発表されている虚血性心疾患の1日当たりの入院費は14万1,523円のため、この2つをあわせると心筋梗塞の医療費は約180万円といえそうです。しかし、実際は、公的医療保険制度によって自己負担額は54万円程度と考えられます(自己負担割合が3割の場合)。加えて、高額療養費制度を利用すれば、1カ月あたりの医療費負担はさらに抑えられるでしょう。

※参考:令和2年(2020)患者調査の概況|厚生労働省
    令和4年社会医療診療行為別統計|厚生労働省

心筋梗塞の予防方法

心筋梗塞を予防するためには、動脈硬化を起こさないことが大切です。動脈硬化の多くは、生活習慣を改善することで予防できる可能性があります。生活習慣のうち、特に重要なのは食事と運動です。

食事の注意点

心筋梗塞を予防するために、食事面で大切なポイントは以下の通りです。

摂取を控えたいもの

  • 塩分
  • 動物性脂肪
  • 炭水化物

積極的に摂取したいもの

  • 野菜や海藻、大豆製品
  • 食物繊維が豊富な食品

大切なことは、毎日の食事でタンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素をバランスよく摂ることです。特定の食品や栄養素に偏らないよう意識してみましょう。

運動の注意点

現代は運動不足の人が少なくありませんが、心筋梗塞を予防するために運動の習慣は大切です。運動不足のために筋肉量が低下すると基礎代謝が落ち、太りやすくなります。さらに、増えた内臓脂肪は血液の循環を悪化させてしまうため、動脈硬化が起こりやすくなるのです。

心筋梗塞を予防するために効果的な運動は有酸素運動です。有酸素運動の例にはウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどがあります。1日30分を目安に、週に3〜4回行うようにしてみてください

心筋梗塞に備えるおすすめの保険

予防に努めていても、心筋梗塞を発症してしまうことはあります。もしもの時のために、医療費などの負担に備えられる保険を紹介します。

三大疾病保険

三大疾病保険とは、心筋梗塞を含む三大疾病に備えるための保険です。三大疾病とは日本人の病気による死因のトップ3である「がん」「心疾患」「脳血管疾患」の総称です。

三大疾病保険では、三大疾病になった時および、死亡または所定の高度障害状態になった際に保険金が受け取れるものが一般的です。

ただし、三大疾病のそれぞれにおいて、保険金が支払われる条件が異なります。急性心筋梗塞や脳卒中では、発症後、所定の状態に該当した際に保険金が受け取れます。しかし、がんの場合は、医師の診断を受けることが条件です。

なお、「所定の状態に該当した時」の内容は、保険会社や商品によって異なるため、加入前に確認しましょう。

多くの三大疾病保険では「初めて医師の診断を受けた日から60日以上労働の制限を必要とする状態が継続している」という医師の診断が必要だとされています。心筋梗塞の場合は、発症しただけでは保険金支払いの対象とならない点に注意が必要です。

また、三大疾病保険の特徴のひとつが、一度保障を受けると、契約が消滅することです。そのため、心筋梗塞のあとにがんになったり、がんで保険金を受け取ったことがある人が心筋梗塞になったりした場合でも、2回目以降は保険金を受け取れません。

医療保険

医療保険は、心筋梗塞のみではなく、病気やケガによる入院・手術に幅広く備えられる保険です。

医療保険の主流は、入院日数に応じた入院給付金を受け取るタイプです。病気やケガが原因で入院した際に、1日5,000円など、契約時に定めた入院給付金を入院日数に応じて受け取ります。また、手術でも保険金が受け取れる医療保険もあります。心筋梗塞では、手術が必要になるケースが多いため、医療保険で備えるのであれば手術保障があるものを選ぶのがおすすめです。

まとめ

心筋梗塞はがんに次いで日本人の死因として多い病気である、心疾患のひとつです。心筋梗塞を予防するには「バランスの良い食事」と「適度な運動」が効果的だといわれているため、この機会に生活習慣を見直してみましょう。

また、万が一のときに備える保険としては、三大疾病保険や医療保険がおすすめです。特に、三大疾病保険では、心筋梗塞で所定の状態になった場合に、一時金が受け取れる保険です。そのため、のこされた家族の生活費など、医療費以外の経済的リスクにも備えられます。生活習慣を整えるのに加えて、保険も活用して心筋梗塞に備えましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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