保険の基礎知識
2021.07.28
定期保険のメリットとデメリットは?
「子どもが小さいときだけ、保障を上乗せしておきたい」
「ローンの支払いが終わるまでは、保障をもう少し充実させたい」
など、ライフステージに合わせて保険の保障を変化させられたらいいのに…と思ったことはありませんか?
そんなときにおすすめなのが、定期保険です。
定期保険は、一定期間のうちに死亡または高度障害状態になったときに保険金が支払われる保険で、保障を手厚くしたい期間に絞って保障を準備しておくことができます。
この記事では、定期保険の特徴とメリット・デメリットをお伝えしていきます。
■定期保険の特徴
・定期保険の特徴
定期保険は、契約している一定期間のうちに保障の対象となっている人が亡くなった場合、または高度障害状態になったときに保険金が支払われる保険です。
保障が一生涯続く終身保険と比べて保険料が安いのが大きな特徴です。
一方で、満期保険金や中途解約したときの解約返戻金はなく(あってもごくわずか)、掛け捨て型の保険となっています。
・契約のポイント
定期保険は、必要な期間と保険金額を決めて契約を行うことがポイントです。
定期保険の期間は、「60歳まで」というように年齢で保険期間を定めた歳満了(全期型)と「10年」というように年数で保険期間を定め、保険期間が満了を迎えると更新ができる年満了(更新型)から選ぶことができます。
全期型の場合は更新がありませんが、契約の延長はできません。
定期保険には、全期型(更新なし)と更新型がある
■定期保険のメリット・デメリット
・定期保険のメリット
保障を手厚くしたい期間を絞って保障を準備できることが、定期保険の最大のメリットです。
「子どもが高校を卒業するまでは保障を厚くしたい」
「2人目の子どもが産まれたので保障を上乗せしたい」
など、それぞれのライフステージの変化に合わせて、柔軟に保障を充実させることが可能です。
保障を増やしたいときに、一生涯保障が続く終身保険をいくつも契約すると保険料負担が高額となってしまいます。
定期保険は、保障の期間が一定期間ではあるものの安い保険料で高額の保障を得ることができ、保障は確保した上で保険料の支払いを抑えることができます。
また、保険会社によっては健康体割引や非喫煙割引などお得に加入出来る商品もあります。
■ 定期保険のデメリット
定期保険は保障の期間が一定に決められているので、保険の満了や更新できなくなる年齢を迎えてしまうと、保障がなくなることがデメリットです。
また、更新型の定期保険を選択した場合には、更新の度にその時点での年齢で保険料が再計算されるため、更新ごとに少しずつ保険料が高くなっていきます。
そのため、必要な保障期間があらかじめ決まっている場合には、更新がなく保険料が変わらない全期型で契約した方が結果的に総払込保険料は安くなります。
■定期保険はどんな人におすすめ?
・ライフステージに合わせて効率的に保障を持ちたい人
・保険料を抑えながら、大きな保障を備えておきたい人
・万が一の時に備え、遺族の当面の生活費を準備しておきたい人
定期保険は、将来的に大きな支出を控えていることが分かっており、万が一の際でも家族が変わらず暮らせるように、大きな保障をのこしておきたい人に必要性の高い保険です。
保障の上乗せが必要な期間や保障額は、結婚やローン返済の有無、子どもの成長など、ライフステージの変化とともに変わっていくので、今の現状に合ったものであるかどうか定期的に見直しをすることが大切です。
■まとめ
定期保険は一定期間だけ、割安な保険料で大きな保障を持つことができる保険です。
ライフステージの変化に合わせて保障を充実させることが可能ですが、解約返戻金や満期の保険金がない掛け捨て型の保険ですので、状況の変化に合わせて保障内容が適切かを定期的に確認するようにしましょう。
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リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。