損害保険の種類は?

わたしたちの日常生活には、予期せぬ交通事故、火災や地震、傷害などのさまざまなリスクが存在します。このようなリスクに事前に備える方法として、保険があります。
保険契約には、いくつかの種類がありますが、ここでは損害のてん補を目的とする損害保険とその種類について説明します。

■損害保険とは

保険法は、損害保険契約について「保険契約のうち、保険者が一定の偶然の事故によって生ずることのある損害をてん補することを約するもの」(2条6号)と定義しています。
保険契約を締結するに際し、「保険給付の限度額として損害保険契約で定めるもの」を保険金額といいますが(6条1項6号)、損害保険で高額な保険金額を設定しても、損害保険は損害てん補を目的とする保険ですから、給付される保険金額は実際に生じた損害の額を上回ることは原則としてありません。

■損害保険の種類

個人を対象として販売されている損害保険商品には、くるまの保険、すまいの保険、からだの保険、その他の保険などがあります。
以下、代表的な損害保険について、その内容と特徴などについて説明します。

1 くるまの保険

自動車事故のリスクへの対処として存在する自動車保険には、自賠責保険と任意の自動車保険があります。

(1)自賠責保険

自賠責保険とは、自動車損害賠償保障法(自賠法)によって、保険契約の締結が強制されている保険です。
この保険は、自動車の運行による人身事故で、加害者が被害者に対して負担する人身損害のみを損害てん補の対象としています。
自賠責保険は、あくまでも被害者に対する基本的補償の提供を目的としているため、事故によって相手方の車両が破損したような物的損害については、補償されません。
そのため、対物賠償責任については後述する任意の自動車保険でカバーする必要があります。

また、提供される保険の内容も法により定められており、被害者が死亡した場合には、1人につき3000万円を、被害者が常に介護を要する後遺障害等級第1級になった場合には、1人につき4000万円を、後遺障害を伴わないけがの場合には、120万円をそれぞれ上限として保険金が支払われます(自賠法施行令2条及び別表第一)。

(2)任意の自動車保険

これに対して、任意の自動車保険とは、自動車に起因するさまざまなリスクをカバーする保険で、対人賠償責任保険に加え、対物賠償責任保険、自損事故保険、車両保険など、自賠責保険で不足している部分を補うための保険です。

任意の自動車保険は、自賠責保険よりも補償される損害の範囲が広いです。
自賠責保険と異なり、任意の自動車保険は保険金額の内容について、契約によって自由に定めることができます。特に対人賠償は無制限となっているのが一般的です。

仮に、死亡事故の加害者となり、1億円の損害賠償責任を負担することになった場合、3000万円については自賠責保険から、それを超える部分については任意の自動車保険で支払うことができます。
そのため、任意の自動車保険は、自賠責保険がカバーしていない部分を補う目的でほとんどの人が加入しています。

2 すまいの保険

(1)火災保険

火災保険とは、火災の事故により生じた損害をてん補することを目的とする保険です。

火災による損害であるか否かの判断については、個別具体的な事例ごとの判断となります。
また、火災によって損害を被る可能性があれば、動産であっても不動産であっても火災保険の対象(目的物)となり得ます。
火災保険では、建物と家財を分けて契約することになっているため、両方とも補償を受けたい場合には注意する必要があります。

(2)地震保険

地震保険は、地震もしくは噴火またはこれらによる津波を直接または間接の原因とする火災、損壊、埋没または流出により、居住用建物および家財の損傷の程度が全損・半損・一部損となった場合に保険金が給付される保険です。

地震保険は、単独では締結できず、火災保険とセットで契約する必要があります。
地震を原因として火災が発生し、これにより建物が焼失した場合には、火災保険では地震による損害をてん補していません。そのため、火災保険の契約締結で、地震保険契約が自動付帯されるのが原則です。

地震保険をつけるかどうかは任意のため、加入しないことも選択できますが、日本は各地で地震が発生する恐れがありますので、自動付帯させたままの方がリスクに備えることができるでしょう。

3 からだの保険

(1)傷害保険

傷害保険とは、急激・偶然・外来の事故でけがが原因で入院・通院をしたときや、死亡した場合などに保険金が支払われる保険です。
病気は対象外ですが、ケガの補償範囲が医療保険よりも広くなっています。

(2)医療保険

医療保険とは、けがや病気が原因で、入院・通院した場合などに保険金が支払われる保険です。
傷害保険はけがの補償であるのに対し、医療保険では病気も補償されます。

医療保険は、損害保険会社のみならず、生命保険会社などでも販売されています。
商品によって補償内容が多岐にわたるとともに、支払われる保険金の種類・範囲・支払い限度額なども商品によって異なりますから、内容をよく確認したうえで契約することが必要です。

(3)海外旅行傷害保険

海外旅行傷害保険とは、海外旅行中に被ったけがや病気による死亡・後遺障害・治療費用のほかに、賠償責任、携行品損害などを補償する保険です。
海外旅行保険では、契約時に設定した保険金額を限度として治療のために実際にかかった費用(実費)が支払われます。

海外での医療費は原則自己負担となり、高額な治療費が必要となる場合も少なくありません。
そのため、海外旅行に行く場合には検討が必要になる保険といえるでしょう。

4 その他の保険

(1)個人賠償責任保険

日常生活の中で他人に対してけがをさせ、または他人の物を壊してしまった場合には法律上の損害賠償義務を負うことがあります。これをカバーしてくれる保険が個人賠償責任保険です。

個人賠償責任保険は、単独での契約も可能ですが、自動車保険、火災保険や傷害保険などの特約として契約することもできます。

また、個人賠償責任保険の被保険者(補償を受けられる者のこと)の範囲は広く、本人だけでなく家族も対象ですので、たとえば世帯主が契約すれば子供が起こした事故についても補償されます。
補償の対象となる事故の例としては、買い物中にお店の商品を破損させた、飼い犬が他人に噛み付いてけがをさせた、自転車で走行中に通行人にけがをさせたなどが挙げられます。

■まとめ

損害保険といってもその種類はさまざまなものがあり、ここでは代表的な損害保険の種類について説明しました。
どんな種類の損害保険があるかを知ることによって、ご自身の生活を見直すきっかけとなると思います。
ご契約にあたっては、その損害保険商品が
・どんなリスクに対応しているのか
・どこまで補償を受けることができるのか
・どんな場合には、補償を受けることができないのか
などを確認し、ご自身のニーズにあった補償内容の保険を選ぶことが大切です。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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