契約前に知っておきたい

2021.08.11

医療費控除って何が対象?知っておきたいセルフメディケーション税制との違い

医療費控除をご存じですか?
年間を通して10万円を超える大きな医療費の出費があったときに、その年の税金が軽減される制度です。
医療費控除は上限も大きいのでかかった医療費によってはかなりの税金を減らすことができます。最近では、インターネットで確定申告ができるようになり、手続きも簡単になってきています。
ここでは、医療費控除の仕組みと対象になる医療費、セルフメディケーション税制との違いと控除を受ける方法について解説します。

■医療費控除とは?

医療費が年間を通して10万円を超えたときに、その年の税金が軽減される制度です。

自分や自分と生計が同じ家族のために支払った医療費などの実質負担額が、その年(1月から12月まで)に10 万円(所得金額が 200 万円未満の人は「所得金額 ×5%」の額)を超えた場合、超えた金額その年の所得から差し引くことができます。
差し引くことができる上限金額は 200 万円です。
所得から差し引いた分には税金がかからないので、納める税金が減ります。

医療費控除額(所得から差し引ける金額)
=その年の1月から12月までの医療費 ー 10 万円(所得金額が 200 万円未満の人は「所得金額 ×5%」の額)  

※給付金や出産一時金、傷病手当金などを差し引く
※上限200万円

■医療費ってなにが対象になるの?

・対象となる費用の例

・病院での診療、入院や手術にかかった費用
・診療などを受けるための交通費
・治療のための医薬品代
・治療のためのコルセットなど医療用器具などの購入代
・治療のためのはり師、きゅう師、柔道整復師による施術費用
・妊娠したときの定期検診の費用、そのための交通費

・対象とならない費用の例

・自家用車で通院する場合のガソリン代や駐車場の料金
・治療を目的としない診療、入院や手術(美容外科など)
・病気の予防や健康増進のための医薬品の購入費(ビタミン剤など)
・疲れを癒したり、体調を整えるためのマッサージ費用
・実家で出産するために実家に帰省する交通費
・入院中に出前を取った食費

参照:国税庁 No.1122 医療費控除の対象となる医療費

■セルフメディケーション税制とは違うの?

セルフメディケーション税制とは、平成29年1月1日以降に導入されたもので、その年の1月1日~12月31日に自分や自分と生計が同じ家族のために、指定された「スイッチ OTC 医薬品」を 12,000円を超えて購入したとき、その超えた分について年 88,000 円まで所得控除を受けられるものです。

ただし、医療費控除といずれか片方しか適用することができないため、医療費控除とどちらかお得な方を自分で選びましょう。
所得から控除できる金額が大きい方を選んだ方が税金をより減らすことができます。

また、セルフメディケーション税制を使うには、定期健康診断や予防接種などの健康の保持増進及び疾病の予防へ取組みをしていることが条件です。
対象の医薬品は、購入した際の領収書(レシート)にセルフメディケーション税制の対象であることが記載されています。

実際にセルフメディケーション税制の適用を受けられるかについては、厚生労働省ホームページに要件・手続きについて、フローチャートが載っていますので確認してみてください。

■医療費控除を受けるときの注意点

・医療費のうち、保険会社からの保険金や給付金などで補てんした金額は、差し引かなければいけない。 
・健康保険から支払われる高額療養費、出産一時金は差し引かなければいけない。
・領収書を取っておく。

■医療費控除・セルフメディケーション税制を使う方法

会社員の人も、翌年の2 月 16 日 から3 月 15 日までに確定申告が必要です。
確定申告の方法は、e-Taxを使う方法税務署で申告する方法があります。
確定申告の時期の税務署は混み合うため、インターネットで申告書が作成できるe-Taxを使う方法をおすすめします。医療費や所得などを入力していくと、計算はシステムで行ってくれるためそれほど難しくはありません。
参考リンク:国税庁 e-Tax国税電子申告・納税システム 

■まとめ

医療費控除は、年間を通して10万円を超える大きな医療費の出費があったときに、その年の税金が軽減される制度です。

セルフメディケーション税制は、「スイッチ OTC 医薬品」を 12,000円を超えて購入したときに、その年の税金が軽減される制度です。

いずれか片方のみの適用で、いずれも確定申告が必要です。
特に医療費控除は、上限も大きいのでかかった医療費によってはかなりの税金を減らすことができます。また最近では、インターネットで簡単に確定申告ができるようになっています。特に大きな医療費負担があった年には確認するようにしましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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