保険の基礎知識
2021.08.28
積立型保険と掛け捨て保険の違いは?
生命保険は、お金が貯まる、貯まらないという観点で積立型保険と掛け捨て型保険に分けられます。
それぞれ特徴があり、メリット・デメリットを踏まえて選択することが重要です。
本記事では、積立型保険と掛け捨て型保険の特徴やそれぞれで異なる点などを解説していきます。
ぜひ記事を参考にして、自分にぴったりの保険を探してみてください。
■積立型保険とは
まず始めに、積立型保険の特徴について解説します。
・何らかの形でお金が受け取れる
積立型保険とは、毎月(または半年ごとや年に一度など定期的に)支払う保険料を積み立てて、何らかの形でお金を受け取れる保険のことです。死亡や入院などの支払事由に該当して支払われる「保険金や給付金」、中途解約による「解約返戻金」、満期を迎えた際に受け取れる「満期保険金」など、何らかの形で必ずお金が受け取れます。
たとえば、養老保険は、満期までの保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、生存して満期を迎えれば満期保険金が受け取れ、途中で解約すれば解約返戻金が受け取れます。3つのうち、どれかには必ず該当するため何らかの形で必ずお金が返ってきます。
このように、積立型保険は保険としての保障と積み立てによる貯蓄がセットになっています。しかし、保障と貯蓄が両方充実しているため、保険料が高めに設定されていることに注意が必要です。
・積立型保険の種類は?
積立型保険の種類を紹介します。
・ 終身保険
・ 養老保険
・ 学資保険
・個人年金保険
これらの保険はもしもの際の保障と貯蓄を兼ねているため、将来へのそなえと貯蓄を両方検討している人に向いています。
■掛け捨て型保険とは
次に、掛け捨て型保険の特徴や種類について解説します。
・満期を迎えたときや解約したときに受け取れるお金がない
掛け捨て型保険は、支払った保険料が掛け捨てとなるため、保険金や給付金の支払い事由(死亡したときや入院したときなど)が発生しない限りはお金を受け取ることができません。
解約返戻金や満期保険金は無いか、あっても少額であるという点が積立保険との大きな違いです。
たとえば、掛け捨て型保険で代表的な保険は定期保険です。一定の保障期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われますが、満期を迎えても満期保険金は受け取れません。また、更新型の定期保険もありますが、更新のタイミングで保険料が高くなります。
このように貯蓄性はなく、保障に特化した保険が掛け捨て型保険です。積立保険と比較すると、割安な保険料で加入できる点が最大のメリットです。
・掛け捨て型保険の種類は?
掛け捨て型保険の種類を紹介します。
・ 定期保険
・ 収入保障保険
・ 医療保険(一部積立型もあり)
・ がん保険(一部積立型もあり)
これらの保険は、割安な保険料で保障を手厚くできます。
子どもが独立するまでの間や仕事を続けている間の一定期間の死亡保障を充実させたい人や、自身の病気やケガの保障を充実させたい人に向いている保険です。
■積立型保険と掛け捨て型保険の違い
積立型保険と掛け捨て型保険の種類と違いをまとめました。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり比較し、自分に適した保険選びをしていきましょう。
■積立型と掛け捨て型を組み合わせて、選ぶことも
積立型保険、掛け捨て型保険、両方のメリットを享受したい場合は、自分で好きなように組み合わせて入ることができます。
たとえば、子どもの教育資金の貯蓄と万が一の死亡保障を兼ねて終身保険に入り、子どもが独立するまでの間はさらに定期保険で一定期間の保障を充実させる、というように複数の保険を上手に活用するのがおすすめです。
■まとめ
積立型保険と掛け捨て型保険は、お金が戻ってくるかどうか、保険料が割高・割安という違いがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握して、自分に合った保険を選んでいきましょう。また、積立型と掛け捨て型を組み合わせることもできるので、いろいろな保険を組み合わせて検討することがおすすめです。
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リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。