著名人・専門家コラム

2023.03.14

がん検診は進化している!「無痛MRI乳がん検診」とは【住宅FP関根が答える!Vol.48】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。

誰もががんなどの病気になりたくないと思いますが、女性の場合のがんで特に治療が長引いてしまい、罹患率が高い病気が乳がんです。今回はこの乳がんについて、さらには最先端で行われている乳がん検診についてお話していきます。

乳がんの罹患率は?

女性の乳がんとはどれくらいに一人の確率で罹患すると思いますか。2019年の国立がん研究センターの統計によると、女性の9人に1人が乳がんに罹患しています。あまりピンとこないかもしれませんが、もしお母さんとその娘さんがいたとして、その親子5家族でランチ会を行った場合、そこにいる女性の人数は合計10人になります。確率から行くと、そのうちの1人は一生涯のうち一度は乳がんに罹患するということです。

乳がんのリスクというものは、20代後半から徐々に高まり、30代で急増、そして40代にかけてピークを迎えます。ただ一方で、乳がんは早期発見をし、適切な治療行えば5年後生存率は非常に高く、生存率は9割程度と言われています

※参考:最新がん統計|国立がん研究センター

従来の乳がん検診の方法

乳がんの検診と言えばマンモグラフィーや、エコー検査が主流です。しかし現在の乳がん検診の受診率がとても低く、厚生労働省の発表によると40歳から69歳における乳がん検診の受診率は、わずか44%と2人に1人も受けていない状況です。

乳がん検診の受診率が低い理由は、自分だけは大丈夫だろうと言う決めつけもあると思いますが、やはり受診率を低くしている大きな理由の1つに、乳房を締め付けられる痛みや、人前で裸にならなければいけない不快感があると言われています。また、マンモグラフィー検査の場合、CTによる検査になるため、放射線を浴びることとなり、被曝を気にされる方もいらっしゃいます。

※参考:令和3年度 がん検診受診率の現状調査|厚生労働省

最新の乳がん検診とは

そういったなか、最近では新しい技術が次々に開発されており、「無痛MRI乳がん検診」という検査方法があります。これは、従来の乳がん検診とは異なり、乳房を挟み、締め付けることがないため痛みは全くありません。また検査において裸になる必要もありません。

検査方法は、検査着等に着替えていただき、MRI専用のベッドでうつぶせになって検査をします。ベッドには乳房の形をしたカップが下向きに用意されており、そこに検査着を着たまま乳房を入れることで検査が行われます。検査着を着たまま受けられるため、検査技師に対して胸をさらされる不快感もありませんし、造影剤と呼ばれる注射を打つこともないため、注射の痛みもありません。

また一部、豊胸手術などをしてインプラントやシリコンバックを挿入している方でも、無痛MRI乳がん検診は胸を強く圧迫する事が無いため、胸に詰められている内容物が破裂する心配もありません。さらにはエコー検査よりも深いところまで観察することが可能です。

無痛MRI乳がん検診について

それでは、この無痛MRI乳がん検診における精度はどうなのかというと、がんの発見率は1000人あたり、14.7人と平均的なマンモグラフィーの5倍以上に相当します。この数字だけで一概に比べられるものではないのですが、かなりの確率で発見されているのも事実です。

いいことずくめのように感じる無痛MRI乳がん検診ですがデメリットもあります。この無痛MRI乳がん検診ですが、現状は自由診療となるため、比較的費用が高額になることが挙げられます。一般的なマンモグラフィー検査でしたら、自治体検診の場合、無料の場合もありますし、かかったとしても2000円前後だと思います。自由診療で受けた場合でも4000円から8000円程度が一般的ですが、無痛MRI乳がん検診の場合、健康保険適用外となり自由診療となります。そのため費用は一回あたり20,000円から30,000円程度かかってしまい、安いものではありません。

健康保険適用にならない理由は?

無痛MRI乳がん検診は検査として大きな効果を期待できそうですが、それでも健康保険適用にならない理由とはなぜなのでしょうか。健康保険適用というものは、公的な資金が投じられるため、その検査における実績を証明する必要があります。そのためには長い期間、たくさんの検査結果をエビデンスとして示し、この検査を行うことによって、乳がんを早期発見することができるという実績を示さなければ、健康保険適用になることはありません。こういった部分から、この無痛MRI乳がん検診に限らず新しい治療方法は、自由診療として受けなければいけならず、一回あたりの検査料が比較的高額になりやすいということがあります。

やはり女性の場合には女性ならではの病気の検査ほど不快感などから足が遠のいてしまいがちです。早期発見できれば生存率が高い乳がんを、検査の不快感で見過ごすことのないように積極的に乳がん検診をお勧めいたします。現在、こちらの乳がん検診を受けることができるのは全国に41か所しかありません。「痛くない乳がん検診」で検索いただけると探せると思いますので興味がある方はぜひ探してみてください。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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