著名人・専門家コラム

2023.04.05

医療保険を使わない老後を過ごすために【住宅FP関根が答える!Vol.51】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。

人生100年時代と言われる中、必ず老後は訪れます。老後は若いうちより病気リスクが圧倒的に高まります。病気で入院をするということは考えやすいと思いますが、足腰が弱りつまずき怪我をしてしまうといったケースも多いです。そういったものに備えるために入るのが、医療保険です。今回は老後をいかに健康に過ごすことが重要かについてお話しいたします。

究極の支出削減方法は?

最近、医療保険は必要なのかと言う議論もなされるようになってきましたが、そもそも究極に支出を減らすためには、病気にならないことが1番です。それは誰もがわかっていることだと思いますが、なかなか実践できないことも事実です。

現在の定年退職年齢は65歳というところが多いですが、それ以降も働く人が多いです。今後は年金支給額も減っていく可能性もありますし、また減っていかないまでも、65歳以降に繰り下げられる可能性も高いです。そうなると老後も働き続けなければいけないことも考えられ、健康でいることが、長い就業期間を確保することにもつながります

また、老後は時間が取れるため旅行や趣味など、自由な時間を過ごしたいと思いますが、健康あってのことです。やはり何と言っても健康でいることが、長期的に見ると節約につながり、健全な老後生活を送るために非常に大切です。つまり、心身ともに健康ならば、いざやりたい事が出来て老後に挑戦したいとなった時にも、また仕事をしようと思った時にも、選択肢が増えるということです。

健康寿命を延ばすには健康習慣!

やはりそのためには普段の食生活の見直し、運動、習慣などが健康維持に必要です。また、喫煙習慣の見直しも健康寿命を延ばすために重要な要素です。

世帯、年収別に喫煙している男性の割合を見てみると、年収600万円以上が27.3%、年収400万円以上600万円未満で29.4%、年収200万円未満では34.3%となり、年収が低くなるにつれて喫煙率が高くなっています。ちなみにですが、年収が低い人についてはこの1年間に健康診断を受けていない人や、歯の本数が20本未満である割合も高かったということが厚生労働省の調査により分かっています。

※参考:平成30年「国民健康・栄養調査」の結果|厚生労働省

健康管理ができる人は?

有名なマシュマロテストについてお話いたします。スタンフォード大学の心理学者、ウォルター・ミシェルさんが50年間にわたってのべ600人にわたって実施した大規模な実験です。

4歳の園児たちに「マシュマロ1個を今すぐもらう」か「最長20分待ってマシュマロを2個もらう」かのどちらかを選択させました。そして、その結果を踏まえてその子たちが将来、どういう育ち方をしていくのかを追跡調査しました。

その結果、すぐに1つもらうことを我慢して、20分待ってから2つもらった人は「長期的目標の追求と達成が得意で危険な薬物はあまり使わず、すでに高い教育水準に達し肥満指数が大幅に低かった」というデータになりました。つまり、4歳のころから自制心を持った子供というのがその後の人生において「成功」していると言えます。経済的な成功、健康な生活とそれに伴う長寿をもたらすという結果です。

絶望死とは?

アメリカの例をあげます。健康保険制度が充実していないアメリカにおいては学校を卒業すると、それにより健康保険も失い、貧困に向かってしまい家庭が崩壊することも多いです。

人によっては違法ドラッグに手を出す人もいます。アメリカにおいては、違法ドラッグにいきなり手を出す事は少なく、医師が処方してくれる鎮痛剤から始まることが多いです。鎮痛剤の中でもオピオイド系鎮痛剤と言うものがあり、麻薬に似た成分が入っています。日本においては色々と規制があるのですが、アメリカでは比較的簡単に手に入れることができ、町医者などでも処方されています。その処方された鎮痛剤を大量に摂取するようになり、大量の睡眠薬に走って行ってしまいます。

その後よくある流れとしてピザやジャンクフードを食べまくるようになり、肥満体質になっていきます。不健康な生活習慣が蓄積し、人生に絶望し、大量の酒を飲み、アルコール中毒になってしまうケースは日本でもよくあります。最終的にはアルコール性の肝疾患や、肝硬変になって死亡する人も多く、また精神的に病んでしまい、自殺をする人も増えていきます。

こういった、自分自身が、不健康になり滅亡していき、最終的に死亡していく人がアメリカでは社会問題になっており、これを絶望死と呼んでいます

平均寿命は健康寿命じゃない

こういった、アメリカにおける絶望死等は極端な話にしても、日本においてもやはり低所得者である方が健康意識が低いと言えます。現在日本人がかかる、日本人の死因の上位を占める、がん・心疾患・脳血管疾患のことを3大疾病と言います。
平成28年(2016年)には日本全体で約130万人の方が亡くなっており、その半数以上である約68万人(52%)が3大疾病を原因として亡くなっています。しかし、これらは食生活や、健康習慣などで多くの場合改善できると言われています

健康寿命と言う言葉があります。健康寿命とはシンプルに老後、健康でいられる寿命ということになります。現在の平均寿命というものは男性で81歳、女性で86歳となっていますが健康寿命は男性で72歳、女性で75歳といわれています。平均寿命と健康寿命の差は男性で9年間、女性で11年間あります。この実際の寿命と、健康年齢の寿命には、大きな開きがありますが、この差を縮めていく必要があります。

万が一の時に入っている医療保険や介護保険だと思いますが、本来ならばそういった保険を利用せずに、老後を過ごすことができるのが理想です。そのためには正しい食生活と適度な運動習慣が必要だと思います。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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