生命保険の選び方
2021.09.03
20代独身におすすめの保険は?
20代で独身の方は、これからの長い人生を考える上で生命保険への加入を検討し始める方も多いでしょう。自分の人生計画をたてるとともに自分に必要な保障は何か?守りたいものをしっかり考えて納得できる保険を選ぶことが重要です。
本記事では、20代独身の方に必要な保障やおすすめの保険の選び方について紹介していきます。
どんな保険に入ろうか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
■保険に入る目的は?
20代独身の方にとって保険に入る目的は何でしょうか?
保険を選ぶ際のポイントとして1番大切なのは加入する目的をはっきり持つことです。いきなり”目的”といわれても中々イメージがつきにくいかとおもいますので、ここでは死亡保障、医療保障、老後資金の準備という3つの観点から考えて、自分にとってどんな保障が必要なのかを考えてみましょう。
・死亡保障は必要?
独身の方が亡くなったとき、経済的に困る家族がいない場合には大きな死亡保障は不要です。
ただし、自分が死亡したあとの葬式代等の整理資金の用意は必要です。用意すべき金額としては、葬儀費用が平均で約208万円※1、墓地・墓石代(永代使用料+墓石価格)が平均201万円※2ですので、死亡保障額としては200万円から400万円を目安にするとよいでしょう。
もちろん貯蓄で用意する方法もありますが、200万円から400万円のお金を貯めるまでには長い期間が必要です。しかし保険を活用した場合、1回目の保険料を支払った瞬間から必要なお金(保障)を用意できます。また、貯蓄型の保険を選べば死亡保障を持ちながら貯蓄もできます。
また、中には両親や兄弟を経済的にサポートしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?その場合は、自分に万が一があったときに両親に生活費などをのこせるよう大きな保障をもつ必要があります。大きな保障を少ない保険料の負担で持ちたい方は、掛け捨て型保険を活用するとよいでしょう。
※1 出典:株式会社鎌倉新書|第4回お葬式に関する全国調査(2020年)
※2 出典:株式会社鎌倉新書|2015年1月1日から同年12月31日までに「いいお墓」から資料請求・相談され、お墓を購入された方に対するアンケート調査
・医療保障は必要?
「若いうちは病気になりにくいから医療保障はいらない」という考えを持っている方も多いかもしれません。ただし、突然の事故で大きなケガをしたり病気になるリスクをゼロにすることは難しく、その可能性は誰にでもあるものです。
特に20代の方は働きはじめたばかりの方がほとんどで、十分な蓄えができていない場合が多いです。ケガや病気で長期入院や自宅療養となると医療費の負担も大きく、さらに入院中や療養中の収入がなくなる可能性があります。そういった場合、手元の貯蓄では生活していくための費用が足りなくなってしまうことが考えられます。
貯蓄が少ないときほど医療保険などの病気やケガの保障を上手に活用して、もしもの際にお金に困らないように準備しておくことが重要です。
医療保険は、入院・手術の費用が十分に用意できるか?、入院期間中の生活費も最低限カバーできるか?という観点から自分が本当に安心できる保険を選びましょう。
・老後資金の準備
「老後2,000万円問題」などが話題になったことは記憶に新しいですが、長い将来に向けた資金準備はなるべく早い段階から始める必要があります。まとまったお金を10年で用意するのと40年で用意するのでは、資金準備中の負担の大きさは4倍違います。
老後資金を準備する手段のひとつとして、貯蓄型の保険があります。終身保険や個人年金保険、変額保険や外貨建て保険など、貯蓄目的で活用できる保険はさまざまあります。
「万が一の保障も必要だけど、貯蓄もしっかりしておきたい」という方は保険を上手に活用して将来の資金準備をはじめましょう。
■20代独身におすすめの保険
それでは、20代独身の方におすすめの保険について紹介していきます。
・死亡保険
死亡保障の持ち方としては、定期保険と終身保険がありますが、
独身で養う人がいない場合は、先に説明したように自分が死亡したあとの葬式代等の整理資金の用意をしておく事がおススメです。
人は必ずいつか亡くなるという事を考えると、お葬式代等の整理資金は保障期間が一生涯の終身保険で用意することがおススメです。
また、独身で養う人がいる場合は、万が一があったとき残された人にどれだけのお金が必要か把握して置く必要があります。必要な保障額が高額な場合、終身保険で用意すると保険料が高額になります。必要な保障に「何歳まで」と期間が決まっている場合は、掛け捨ての保険で保障を用意すると保険料の負担を軽減することができます。
・医療保険
医療保険は、特約(つけるかつけないか選べるオプションの保障)によって保障を充実させられます。特約の内容は保険会社によってさまざまで、がんや女性に多い病気の保障を上乗せできるものが代表的です。
たとえば、がんにかかったとき、まとまった一時金がもらえる特約や、がん以外にも対象の病気の範囲を広げて、脳血管疾患や糖尿病など生活習慣病になったときに一時金がもらえる特約もあります。
さらに女性の方は、女性に多い病気の保障を上乗せできる特約も検討しましょう。子宮がんや乳がんなど、比較的若い年齢でもがんにかかるリスクがあり、また妊娠中や出産時の異常で入院や手術をする可能性もあります。そのような万が一の医療費に十分に備えられるように、女性向けの特約を活用することをおすすめします。
このように魅力的な特約も多く用意されていますが、あまり多くの特約をつけすぎると保険料の負担が大きくなってしまいます。支払う保険料の負担と用意できる保障のバランスをとって、ご自身が納得できる保険を選びましょう。
・貯蓄性がある積立保険
老後資金を保険を活用して準備するのであれば、貯蓄型の保険がおすすめです。貯蓄型の保険の代表的なものは、終身保険や個人年金保険、変額保険や外貨建て保険などがあります。
簡単に特徴を解説します。
・終身保険
死亡保障が一生涯にわたって続き、途中で解約しても解約返戻金が返ってきます。若いうちから終身保険に加入した場合、保険料払込期間が終わったあとに解約すると、支払った保険料の総額よりも増えて解約返戻金を受け取れる場合も多いです。
葬式代等の整理資金の準備と貯蓄を兼ねたい方におすすめです。
・個人年金保険
公的年金の上乗せ部分の年金作りとして活用できる保険です。保険料払込期間中に保険会社が運用を行い、その成果を年金として将来受け取れます。
・変額保険
保険料を株や投資信託などで運用して、運用実績によっては大きく増やせる投資型の保険です。株や投資信託との違いは、死亡保障がついていることです。そのため、死亡保障と資産運用を兼ねたい方に向いています。ただし、運用実績によっては解約返戻金が変動し、支払った保険料を下回る可能性がある点に注意が必要です。
・外貨建て保険
保険料を米ドルや豪ドルなどの外貨で運用する保険です。円建ての保険と比較して高い利率で運用ができるケースが多く、円建ての保険よりお金を増やせる可能性があります。保険料は円で支払い、円で受け取れますが、為替の変動によって解約返戻金や死亡保険金が変動する点に注意が必要です。
以上のように、貯蓄型の保険は複数あります。老後資産を準備するための手段として、貯蓄型の保険を活用するのも1つの手段ですね。
■まとめ
20代で独身の方は、これからの長い人生を考える上で生命保険の加入を検討し始める方も多いでしょう。自分の人生計画をたてるとともに自分に必要な保障は何か?これから生きていく上で守りたいものをしっかり考え、納得できる保険を選ぶことが重要です。何となくで保険選びをするのではなく、自分の生活環境を踏まえた上で自分にとって必要な保障は何かを明確にし、それに見合う保険を選びをしましょう。特に初めての保険選びではわからないことが沢山あると思います。そんな時は保険のプロに相談しながら自分にとって必要な保障を考え、ピッタリ合う保険を見つけていきましょう。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。