保険の基礎知識

2022.03.18

貯蓄型生命保険とは?メリット・デメリットや代表的な貯蓄型・掛け捨て型保険を紹介

生命保険にはもしものときに備えながら貯蓄もできる「貯蓄型」と、貯蓄の性質はない「掛け捨て型」があります。貯蓄型は保険の満期または解約の際にまとまった金額が受け取れるのが特徴です。一方、掛け捨て型では満期を迎えた際や解約の際に受け取れるお金はありませんが、その代わり貯蓄型よりも保険料が安く設定されています。

生命保険は種類によって貯蓄型・掛け捨て型に分類できます。この記事を読めば貯蓄型生命保険のメリットとデメリットを知って、自分のニーズに合った保険が選べるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

貯蓄型生命保険のメリット・デメリット

貯蓄型の生命保険の特徴はすでに説明したように保障を受けながら貯蓄ができ、満期や解約の際にまとまった金額が受け取れることです。その他にもメリットやデメリットがありますので、まとめて紹介します。

メリット

貯蓄型生命保険には以下のようなメリットがあります。

  • 保険料が無駄にならない
  • 貯蓄が苦手な人に向いている
  • 契約者貸付制度・自動振替貸付制度が利用できる

掛け捨て型と比較した最大の違いは、貯蓄型生命保険では満期や解約の際に満期保険金・解約返戻金などの形で支払った保険料が戻ってくるため、無駄にならないということです。

また、保険を途中で解約することでお金を引き出すことが可能ですが、手間がかかるため、銀行預金ほど気軽に引き出せません。そのため、お金が貯まると使いたくなってしまう、貯蓄が苦手な人でも貯めやすいというメリットがあります。

貯蓄型保険は途中でお金を引き出しにくい代わりに、払い込んだ保険料を元に、生命保険会社からお金を借りられる契約者貸付制度があります。利息がかかるので使いすぎには注意が必要ですが、便利な制度です。

また、手元のお金が不足し保険料が支払えないときには、同じくそれまでに払い込んだ保険料を元手に自動的に保険料が立て替えられる制度が自動振替貸付制度です。一般的に、保険料が支払えなくなると保険は強制的に解約になることが多いのですが、自動振替貸付制度を利用すればそのような事態を避けられます。

デメリット

続いて、貯蓄型生命保険のデメリットも紹介します。

  • 掛け捨て型生命保険と比べると保険料が高めに設定されている
  • 途中で解約すると解約返戻金が支払った保険料の総額を下回る

同じ保障内容のとき、貯蓄型生命保険は掛け捨て型と比べると、保険料が高めの傾向があります。

また、途中で解約すると解約返戻金が受け取れるのが貯蓄型生命保険のメリットではありますが、解約返戻金の額がそれまでに支払った保険料の総額を下回ることもあります。特に、契約して保険料の払い込みを始めてからあまり時間が経っていないタイミングで保険を解約すると、解約返戻金が受け取れないことや、受け取れたとしてもごく少額になってしまうこともあります。

貯蓄型生命保険の種類

貯蓄型生命保険にはメリットもデメリットもあり、掛け捨て型とどちらが良いかは一概には言えません。ここでは自分に合った保険を選ぶ参考として、代表的な貯蓄型生命保険の種類を4つ紹介します。

終身保険

保険加入者が死亡したり、高度障害状態になったときに保険金が支払われる生命保険のうち、保障期間が一生涯続くものを終身保険と呼びます。終身保険には、保障と保険料の支払いのどちらも生涯続く終身払いと、保険料の支払いは一定の年齢で終了するものの、保障は亡くなるまで続く短期払いがあります。

終身保険では、亡くなる前に解約すると解約返戻金が受け取れるのが一般的です。解約返戻金の額は保険料を払い込んだ期間や支払った保険料の総額に応じて変動します。ただし、契約してから解約するまでの期間が短い場合は解約返戻金がないこともあります。

養老保険

生命保険のうち、満期を迎えると満期保険金が受け取れるものが養老保険です。終身保険との違いは養老保険には満期が設定されていることです。契約によっては、満期を迎える前に加入者が亡くなったり、高度障害状態になったりしたときにも、満期保険金と同じだけの保険金が受け取れることもあります。

学資保険

学資保険は子供の教育費を貯めることに特化した生命保険です。子供が大学へ進学する時期など、まとまったお金が必要になるタイミングを満期として設定することで、満期保険金やお祝い金などが受け取れます。保険料を満期まで払い込むと、支払った保険料の総額よりも多くの満期保険金が受け取れることが多いため、貯蓄の方法として有効です。

また、特約として死亡保障や医療保障などを付帯させることもできます。死亡保障には、加入者が亡くなったときはその後の保険料の支払を免除するなどの内容があり、いざというときにも子供の教育費を確保できます。

個人年金

個人年金は公的年金制度を補完するものとして、老後資金に備えるために利用できる保険です。10年や20年などの長期間にわたって保険料を積み立てることで、60歳など一定の年齢に達したあとの一定期間または亡くなるまで保険金を受け取れます。

個人年金には契約時点で将来の受取額が確定する定額型と、積み立てた保険料の運用結果によって受取額が変わる変動型があります。

掛け捨て型生命保険の種類

生命保険のうち、代表的な掛け捨て型の保険が収入保障保険と定期保険です。それぞれの内容や特徴を解説します。

収入保障保険

保険加入者が死亡したり、高度障害状態になったりした際に、のこされた家族に保険金が支給されるのが収入保障保険です。もしものときに、のこされた家族が年金のように一定額を毎月受け取れるため、生活費や教育費の代わりとして利用できます。

収入保障保険は掛け捨て型のため、満期を迎えても満期保険金などは受け取れません。その代わり、保険期間が経過するごとに保険料が安くなるという特色があり、定期保険などよりも保険料が抑えられることが多いのも特徴です。

定期保険

死亡や高度障害状態になることに備える保険のうち、契約期間を10年や20年などの一定期間に限定するものは定期保険と呼ばれます。定期保険が向いている人は、子供が小さい間だけ保障を確保したいなど、特定の期間だけ手厚い保障がほしい人です。

定期保険は一般的に掛け捨て型の保険が多いため、契約期間中に保障を受けることなく満期を迎えたとしても、満期保険金の支払いはありません。また、途中解約の際に解約返戻金を受け取ることもできません。

まとめ

貯蓄型生命保険には保障を受けながら貯蓄ができるという特徴がありますが、掛け捨て型よりも保険料が高めで、途中で解約すると解約返戻金が支払った保険料の総額を下回る点には注意が必要です。

貯蓄型、掛け捨て型それぞれに特徴があり、どちらが適しているかは保険に入る目的や、一人ひとりの家族構成や資産の状況によります。この記事が保険選びの参考になれば幸いです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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