保険の基礎知識

2022.10.19

ネットがん保険のメリットとデメリット、加入前に知りたい注意点を解説【FP監修】

インターネットの環境があれば24時間、見積もりや契約手続きができるのでとても便利なネット保険。保険料も安いので気になるけど、担当者がいないのは少し不安という人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ネットで加入できるがん保険のメリットとデメリット、加入前に知っておきたい注意点を解説します。

ネットからがん保険を申し込もうと考えている人はぜひ参考にしてください。

ネットがん保険のメリット

ネットで入れるがん保険は、一般的ないわゆる対面型のがん保険とどう違うのでしょうか。ここではまず、ネットがん保険の2つのメリットを紹介します。

保険料の負担が軽い

ネット保険の最大の魅力は、保険料の安さです。ネット保険の場合、対面型保険と異なり、そもそも店舗がないため店舗費用がかかっていません。また、営業担当者もそれほど必要ありません。そのため、店舗費用や光熱費、人件費などの経費を削減できます。

保障内容がほぼ同じでも、ネット保険が対面型保険よりも保険料を安くできるのは運営コストが抑えられているためなのです。

時間や場所を選ばない

ネットで入れるがん保険では、加入に必要なすべての情報がインターネット上で入手でき、オンラインで加入申し込みも可能です。インターネットの環境さえあれば、いつでもどこでも保険料の見積もりや加入ができるのです。

そのため、特に日中は仕事や育児で忙しく、営業担当者と会う時間をつくるのも難しいという人でも気軽にがん保険を検討できます。また、自宅や職場の近くに保険相談ができる店舗がない人や、育児や介護で家を離れられない人にもネット保険は便利です。

また、ウェブページ上で複数の商品を比較することや、条件を変えながら何度も見積もりを出すこともできます。営業担当者には気を遣ってしまい、聞きたいことが聞けないという人でも、納得いく保険選びができるでしょう。

ネットがん保険のデメリット

保険料や場所や時間に縛られない保険選びができるのがネットで入るがん保険のメリットですが、一方で対面型保険にはないデメリットもあります。ここでは、ネット保険のがん保険のデメリットを2つ紹介します。

ある程度の保険の知識が必要

がん保険に限らず、ネット保険は基本的に入りたい保険を自分で選ぶ必要があります。対面型保険のように、年齢や家族構成などから営業担当者におすすめの保険を選んでもらったり、相談に乗ってもらったりはできません。

専門用語などもある保険は、慣れていない人にとってはわかりにくい点があるでしょう。ネット保険のウェブページでは、保障内容などについて初心者でもわかりやすいように解説されていることが多いですが、それでもわからないことが出てくるかもしれません。

そのため、ネットでがん保険に加入する場合は、あらかじめ最低限の保険に関する知識を身につけておくことをおすすめします。また、保険会社によって、電話やチャットで相談ができるサービスが設けられていることもあります。保険選びで悩んだときはこうしたサービスを利用し、不明点を解消したうえで加入するようにしましょう。

加入申込・保険金請求などはネットから自分で手続き

ネットで入れるがん保険の場合、インターネットからいつでも加入申し込みができるのがメリットであることはすでに説明しました。しかし、基本的に自分一人で加入手続きをするため、対面型保険のようにわからないことがあってもすぐに営業担当者に聞くことができないのはデメリットでもあります。

また、ネットから入る保険では加入後の住所変更や氏名変更などの事務手続きや保険金請求もオンライン上で手続きすることが多いです。対面型では、営業担当者などを通して手続きができますが、ネット保険では自分で保険会社に連絡しなければいけません。最近は電話やメール、チャットなどでも問い合わせができることがありますので、自分の使いやすい方法を使いましょう。

ネットのがん保険加入時の注意点

ネット保険のがん保険は、いつでもどこでも加入申し込みができるのが便利です。しかし、基本的に自分一人で加入申込書に記入するからこそ、気をつけたいポイントがあります。注意点を2つ紹介します。

免責期間は保障を受けられない

多くのがん保険において、加入後の一定期間は保障が受けられない免責期間と定められています。たとえば、体調不良を自覚してがん検診を受ける予定の人が、検診直前にがん保険に入り、すぐにがんと診断されて保障を受けるのは、他の保険加入者にとって不公平です。加入者間の公平性を保つために、がん保険には免責期間が設けられています。

保険契約が効力を発生する日を責任開始日といいますが、がん保険の場合、責任開始日の90日間または3カ月を免責期間とすることが多いです。免責期間内にがんと診断されても給付金などの保障は受けられません。

告知漏れに注意

がん保険に加入する際には、年齢や職業、健康状態などを保険会社に申告することが必要です。これを「告知」といい、ネットでがん保険に加入する場合でも同様です。しかし、営業担当者の目の前で書類に記入できる対面型保険に対し、ネットで加入するがん保険では、自分一人で告知項目に回答する必要があります。

そのため、過去に経験した病気のことをうっかり忘れて、告知しそびれてしまうことがありますので注意しましょう。たとえ故意でなくても、虚偽の告知をすると告知義務違反に該当し、もしもの時に給付金が受け取れない可能性があります。

がん保険は生命保険や医療保険に比べると告知項目が少ないため、内容によっては過去に病歴や持病がある人でも加入できることもあります。告知項目について気になる点があれば、電話やメール・チャットなどで問い合わせるようにしましょう。

まとめ

がん保険には従来の対面型と、インターネットから入れるネット型があります。ネット型のがん保険は保険料が安く、24時間どこにいても気軽に加入できるので、忙しい人には特に便利です。

しかし、対面型保険と異なり、ネットで入るがん保険では保険選びから加入前後の手続きに至るまで、自分主体となって進めなければいけません。そのため、保険の内容を理解して選べるように最低限の知識を持っておく必要があります。

また、対面型・ネット保険に共通するがん保険の注意点として、免責期間や健康状態に関する告知があります。ネット保険には営業担当者がいないため、不安なことがあれば代わりに専用の窓口に問い合わせるようにしましょう。

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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