保険の基礎知識

2021.08.31

生命保険で資産運用するメリットとデメリットは?

生命保険には万が一の保障に加えて貯蓄性がある保険もあります。将来、受け取れるお金が払込保険料の総額を上回ることもあり、資産運用の手段としても活用できます。
 
この記事では、資産運用として活用できる生命保険の種類やメリット・デメリットについて解説していきます。
「保障も必要だけど、運用もしたい!」とお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

■資産運用として活用できる生命保険の種類

 
生命保険の中でも、払い込んだ保険料を必ず何らかの形で受け取ることができる保険は資産運用の手段として活用できます。こうした保険は積立型保険や貯蓄型保険と呼ばれ、契約してから一定の期間が経過すると、受け取れる金額が支払った保険料の総額を上回るケースが多いです。
 
それでは資産運用として活用できる生命保険の種類を紹介していきます。
 

・終身保険

 
終身保険は死亡保障が一生涯にわたって続く保険なので、解約しない限りは必ず遺族に保険金をのこせます。また、途中で解約しても解約返戻金を受け取れます。契約してから一定期間が経過すると受け取れる解約返戻金の額が増えて、払い込んだ保険料を上回ることもあるため、資産運用としての特徴を持っています。

 

・養老保険

 
養老保険は満期までの一定期間、死亡保障がある保険です。保障期間中に死亡した場合は死亡保険金、満期まで生存していた場合は満期保険金を受け取ることができ、解約返戻金もあります。したがって、満期を迎えるまでに死亡保険金、満期保険金、解約返戻金のいずれかの形で必ずお金を受け取れます。
 
保険会社や保険商品によりますが、解約返戻金や満期保険金が払い込み保険料を上回る場合は資産運用としても活用できます。
 

・個人年金保険

 
個人年金保険は老後の資金準備として活用されることが多い保険です。保険会社に保険料を積み立てておき、将来、年金として受け取れます
 

・外貨建て保険

 
外貨建て保険は払込保険料を「米ドル」や「ユーロ」などの外貨で運用し、保険金や解約返戻金を外貨、もしくは日本円で受け取れる保険です。
 
多くの外貨建て保険は日本円より高い利率で運用されるため、資産を増やせる可能性も十分にあります。しかし為替変動により、資産価値が変動するリスクも把握しておきましょう。
 

■生命保険で資産運用をするメリットは?

 
生命保険で資産運用をすることによるメリットは主に1.万が一の際に保険金がもらえる2.預金より高い利率が期待できる3.節税効果があるという3点です。ひとつずつ解説していきます。
 

1.万が一の際に保険金が受け取れる

 
生命保険が他の金融商品と異なる最大のポイントは、万が一の際に保険金を受け取れる点です。たとえば終身保険では、解約返戻金のほかに、死亡時には、のこされた家族が死亡保険金を受け取れます。
 
もしもの時にそなえて貯蓄と保障を兼ねたいという人は、資産の一部を保険に移しておくことをおすすめします。
 

2.預金よりも高い利率が期待できる

 
現在の日本の普通預金・定期預金の金利は低い水準で推移しており、預金の利息で増やしていくことはあまり期待できません。その点において生命保険を活用すれば、銀行預金よりも高い運用成果が期待できます。
 
ただし、銀行預金には「お金をすぐ引き出せる」というメリットがあります。一方で保険の場合、契約してからすぐに解約すると払込保険料の総額を下回る金額しか戻ってこないことが多く、「すぐに引き出しにくい」というデメリットがあります。「保険の方が増える可能性が高いから資産のほとんどを保険に費やす」というのは危険ですので、バランスを考えて運用しましょう。
 

3.節税効果がある

 
生命保険は支払った保険料の一部が、所得税・住民税の控除の対象となるので、税負担を軽減できる点もメリットと言えるでしょう。

このように、保障を受けつつ、運用も節税もできる点が生命保険で資産運用をするメリットです。
 

■生命保険で資産運用をするデメリットは?

 
十分にメリットがある一方で、デメリットも存在します。しっかりデメリットも理解しておきましょう。
デメリットは主に1.解約返戻金が払込保険料の総額を下回るリスクがある2.掛け捨て型の保険よりより保険料が高い3.他の金融商品と比較するとリターンが小さいという3点です。ひとつずつチェックしていきましょう。
 

1.解約返戻金が払込保険料の総額を下回る場合がある

 
払込保険料を運用する仕組みの生命保険は、タイミングによっては解約返戻金が払込保険料の総額を下回る可能性があります。終身保険や養老保険は途中で解約して解約返戻金を受け取ることができますが、特に契約してからの経過期間が短いと返戻金が払込保険料保険料の総額を下回る可能性が高いです。 

保険を活用して運用する場合は急な出費に対応できるだけのお金を手元に用意して、早い段階での解約をしなくても済むような準備をしておきましょう。
 

2.掛け捨て型保険より保険料が高い

 
定期保険などの「掛け捨て型保険」は、生存して満期を迎えても支払った保険料が返ってきません。そのため「終身保険や養老保険の方が良い」と考える人もいますが、貯蓄型保険は掛け捨て型保険よりも保険料が高いというデメリットがあります。

 「長期的に見て、毎月の保険料を払い続けられるのか?」ということをじっくり考えておきましょう。
 

3.他の金融商品と比べるとリターンが小さい

 
株式投資や投資信託などの金融商品と比べると、貯蓄型保険は得られるリターンが小さくなります。「利回りが高い商品を活用してお金を増やしたい」と考える人にとっては、他の金融商品の方が魅力的に感じられるかもしれません。
 貯蓄型保険は、増やすことに特化した攻めの運用ではなく、万が一のリスクを抑えながら運用していく守りの運用としての性質が強いです。

増やすための攻めの運用商品と、もしもにもそなえた守りの運用商品をバランスよく活用しましょう。
 

■まとめ

 
生命保険を資産運用として活用する場合、メリットとして1.万が一のときには保険金が受け取れる2.預金より高い利率が期待できる3.節税効果があるという魅力があります。一方で、1.解約返戻金が払込保険料の総額を下回る可能性がある2.掛け捨て型より保険料が高い3.他の金融商品と比較するとリターンが小さいというデメリットにも注意が必要です。メリットとデメリットをきちんと把握して、自分に適した運用方法でバランスよく資産形成をしていきましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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