保険の基礎知識
2021.11.21
火事の原因は身近に?実体験!火災保険に助けられたひとり暮らし男性
もしも、自分の家やご近所で火事が起きたら?
とても恐ろしいことですが、身の危険と合わせて、経済面でもダメージも心配です。火の元には気をつけるとともに、万が一火事にみまわれた場合のリスクを知り、火災保険の必要性を理解しておくとよいでしょう。
意外と身近に潜む火事の原因
主な火事の原因
火事の出火原因はたばこ、焚き火、こんろ、放火、火入れ、電気機器の順に多く、身近なものが火事の元になることも多いです。また、「我が家からは火を出さない!」と思っていても、放火される危険や隣家からのもらい火の危険が潜んでいます。
出典:総務省消防庁|令和元年(1〜12月)における火災の状況(確定値)
万が一に備えて火災保険は必要?
確率は低くても受けるダメージは大きい
「火事にあうことは少ないから、火災保険なんて必要ないのでは?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、それでも最低限の生活を守るための火災保険への加入がおすすめです。
その理由は、万が一火災にあった場合、ともなう経済的なダメージは極めて大きく、火災保険がないと生活そのものが破綻してしまう恐れがあるからです。
たとえば、自分の家が出火元の場合、建物そのものや、家具や家電、衣服など身の回りの家財が大きな被害を受けるでしょう。
もしも大切な家財が燃えてしまったら、生活再建のために家を建て直したり、家財を買い直したりしなければなりません。すべての家財をそろえるのには、もちろん多くの費用が必要です。さらに、燃え残った家の解体や片付けにかかる費用、家を再建している間の仮住まいの家賃など、他にも想定外の出費があるかもしれません。
また、周りの火災に巻き込まれるもらい火事が原因であっても、建物の建て直しや家財の買い直しをするときの費用を負担しなければならないケースも考えられます。
20代男性の実体験!「必要あるの?」と思っていた火災保険が
「まさか、自分が火事の被害に出くわすなんてそれまでは考えもしなかった」と話す、東京都内在住、20代後半の男性の体験談をご紹介します。
今から1年前のことです。私は当時、賃貸マンションで一人暮らししていました。マンションの更新時期が近づき、不動産会社から更新料と火災保険料の請求が。
更新料が12万円、火災保険料が2年分で2万円。平凡なサラリーマンにはなかなか大きな金額です。毎回、「これ払う必要性があるの?」と思うこの更新料と火災保険料の出費ですが、そのときも渋々支払いました。ですが、まさか、これがのちに役に立つなんて本当に思っていませんでした・・・。
それからある日のこと。隣の工場からパチパチと音が響きました。窓を開けてみると、大量の煙が部屋に押し寄せて来たのです! そう、まさかの火事。「ヤバイ」と思い、避難しました。
しばらくすると、消防車が数台訪れて消化活動。町工場はこうこうと燃え、消防員の方々は消化活動に悪戦苦闘していました。かろうじて工場の火は鎮火し、大惨事には至りませんでしたが、私の住むマンションも大量の放水を浴びていて、私の住む部屋中が水浸しになっていました。テレビも服も、パソコンも、ゲームもすべて全滅です。その光景に一瞬、頭が真っ白になったのを覚えています!
しかし後日、なんと、イヤイヤ支払っていたマンションの火災保険が再起不能になった私の所持品に適用され、保険金が20万円おりました。おかげさまで、自己負担ゼロで全滅したテレビやパソコン、服などのアイテムをすべて買い換えることができて、とっても助かりました。「もしものときの保険だな!」とそのとき、まじまじと思いました。
万が一の火事に備えて、火災保険は入っておくと安心
火事が起こる原因と、火災保険が役にたった方の体験談をご紹介しました。ご紹介した体験談以外にも、火事にみまわれた場合、ケガを負うなど身体的なダメージを受ける可能性も考えられます。
家や生活必需品が燃えてしまった際のダメージは極めて大きいものです。火災による家や生活必需品のダメージを自身の貯蓄でカバーするのも難しそうですよね。そのため、万が一に備えて火災保険へ加入しておくのがおすすめです。
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リアほMAGAZINE編集局
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