契約前に知っておきたい

2021.07.29

生命保険に入れない可能性がある薬って?

薬を服用中でも保険に加入できるのでしょうか?
CMで「持病があっても入れます」などといっている保険は普通の保険とどこが違うのか?
薬を服用中であっても、入院も手術もしていない場合は保険に加入することができるのか?

そんな薬を服用中のあなたの疑問をこの記事で全て解決します。

■薬を服用中は保険に加入できない?

「薬を服用中=保険に入れない」ではありません。
保険の加入審査はどんな病気・どんなケガ・どんな薬・入院・手術歴などの総合判断になるので、「薬を飲んでいる」といっても一概にシンプルには決まりません。

また、保険会社によっても審査の基準は異なるので、保険会社を変えると審査結果が変わる場合もあります。

■保険に入れない病気はある?

問い合わせが多いものを例として2つ挙げます。
あくまでも例で、絶対に加入できないという訳ではありませんし、他にも加入が難しい病気もあります。

保険金を支払う保険会社側の立場から考えると分かりやすいです。
将来、保険金を支払う可能性が高い病気・ケガをしていると加入が難しくなります。

【鬱(うつ)病のケース】

昨今うつ病になる方が非常に増えてきました。

過度の長時間勤務や長時間残業・会社の人間関係・家庭問題などで、「不眠症」や「うつ病」と診断され、睡眠導入剤や抗うつ剤を服用するケースが増えています。

この場合、心の病になってしまい入院するケースや、自ら命を絶ってしまう方がいますので、加入後に保険金をお支払いする可能性が高くなります。

そのため、保険加入のハードルも高くなります。

【がんのケース】

がんになると「抗がん剤治療」をするケースがあります。抗がん剤は治療費も高額で、かつ長期間になるケースもあり、せっかく治っても再発する可能性もあります。
そして命を落とす危険もあります。

そのため、過去に一度でもがんになった方は、薬以前の問題で可能性はゼロではありませんが、がんを患ってない人に比べると保険への加入は非常に狭き門になります。

加入できたとしても、とても限定されてしまう可能性が高いです。

【薬を服用中でも加入しやすいケース】

逆に加入しやすい例も見てみましょう。

薬を長期間に渡り服用していると、ずっと長患いをしているので加入が難しくなると思われがちですが、そうではないケースもあります。

たとえば、高血圧の薬です。
長期間、忘れずに薬の服用を続けることができているから、血圧を正常値に保つことができている証明になります。
薬を飲まずに数値が基準値よりも高い人より審査に通りやすいということもあります。

つまり、保険の場合はケースバイケースで、一方がOKならもう一方もOK。という公式的な回答は無いので一概には言えません。

保険に加入する時の審査内容とは通常、保険に申し込む際に、保険の対象者が健康状態を告知して、保険会社が審査を行います。
審査内容は保険会社によって異なりますが、おおよそ一般的に質問される内容として、
過去5年以内の病気やケガの履歴・入院歴・手術歴
過去2年以内に実施した健康診断の結果
などがあり、詳しく正しく申告する必要があります。
項目にしておおよそ10項目超です。ここはしっかり正直に回答する必要があります。

いざ、保険金を請求したときに、告知書の内容と事実が相違していて給付金がおりない!
という結果になったら、今まで何のために保険料を支払ってきたのか分からないですからね。

・審査結果について

無条件、部位不担保、条件付き部位不担保、削減、割増などがあります。

無条件
言葉通り、一切の条件なしで加入できることをいいます。

部位不担保
たとえば、部位不担保が「胃」だとします。
加入はできますが、胃についての給付金はいかなる治療をしようとも、保険金は一切お支払いしません、
という意味です。

条件付き部位不担保
たとえば、「部位不担保 胃2年」の場合、
加入してから2年間だけ胃についてはいかなる保険金もお支払いしません、
という意味です。
2年経過すると条件が外され、胃に関してもすべての給付金がおりるようになります。

削減
基本的に生命保険が対象で、保険料は据え置きのまま、保険金額が減額されます。
一般的に、契約してから2年間や3年間というように一定期間に保険金の支払いが起きたときのみ保険金を削減するというような期間限定の条件となります。
定められた年数を経過すると、満額の保険金がおりるようになります。

割増
基本的に生命保険が対象で、保険金額は据え置きのまま、保険料が割増されます。
この場合は、一定期間だけではなく保険料を支払っている間ずっと割増保険料を支払う条件です。

■薬を飲んでいても加入しやすい保険って?

・引受基準緩和型保険とは

引受基準緩和型と呼ばれる保険商品があります。
薬を飲んでいても加入できる可能性が高くなります。

緩和とは、告知の申告項目が3つ~5つ程度と質問数が少なく、審査が通りやすくなっているのが特徴です。
その代わり、保険料が割増されているところがデメリットです。
引受基準緩和型保険の告知内容も一般の保険と同じように、保険会社によって加入条件が異なりますので、いくつかの候補を選んで告知内容を比較したほうが良いでしょう。

・引受基準緩和型保険の最大のメリット

引受基準緩和型保険には条件付き加入がないことが最大のメリットです。

薬を服用するようになってから保険を検討しているということは、今後、今の病気で入院または手術など何らかの出費があるかもしれない。と思ったことがきっかけではないでしょうか?

そうであれば、一般の保険に入ったとしても今現在気になっている症状については、条件付き加入になる可能性が非常に高いです。

一方、引受基準緩和型保険は条件付き加入がありませんので、加入出来るか出来ないかの判定しかありません。
(※商品の仕組み上、誰が加入しても最初の1年間は保障額が半分になる。などの条件は除きます)

保険料は安いが今かかっている病気の給付金が出ない保険と、割増がある代わりに今の病気の給付金がしっかり出る保険とあなたはどちらを選びますか?

一般保険の審査結果で条件がついた場合はその条件を承諾するのか、または引受基準緩和型保険で条件なしで加入するのか。
加えて保険料も考慮の上、よく検討してから加入しましょう。

■まとめ

「薬を服用中=保険に入れない」は間違いです。
保険の審査はケースバイケースなので一部の情報で決めつけをしてはいけません。
引受基準緩和型医療保険・引受緩和型生命保険など、保険の種類もあるのですぐにあきらめず、正しい情報を入手してから判断しましょう。

また、治る病気、治るケガならいったんは引受基準緩和型保険に加入し、一般保険の審査に通る身体状態になってから、一般保険への入り直し(乗り換え)も可能です。

単に割増保険料が嫌で、引受基準緩和型保険に加入せず、一般保険の審査に通る身体状態になるのを待っていたら、その間に他の病気を併発した場合や持病が悪化した場合、今なら入れた引受基準緩和型保険すら加入できなくなる可能性があることを踏まえて前向きに検討しましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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