著名人・専門家コラム

2024.11.08

未来の保険、AIがもたらす今後の保険とは【住宅FP関根が答える!Vol.123】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。
今や私たちの日常の中でAIが組み込まれたシステムの利用はごくごく当たり前となってきました。身近なところでいうと、スマートフォンなどでSiriやGoogle Assistantを利用した音声認識技術や、ウェブサイトやアプリ内にいるチャットボットが、顧客の問い合わせに24時間対応しているものなど、AIは私たちの生活に浸透してきています。また、テスラやその他の自動車メーカーが開発している自動運転機能は、AIを使って周囲の状況を判断しています。AIはビッグデータを用いてパターンを分析し、未来の予測が可能になります。そして単純作業や繰り返しの多い作業をAIに任せることで、人は人にしかできない作業に集中することができます。

一方で今までは人間が行っていた単純作業もAIがなんなくこなしてしまうため、今後はAIにより仕事が奪われていくことになります。例えば、先ほども言ったようなチャットボットが顧客の問い合わせに24時間対応しているため、必要になるコールセンターのオペレーターも減ってきています。これだけでなく、今後もどんどんAIに仕事は奪われていくことになります。そして保険業界はAIと深く関わりがあります。今回はこの保険業界とAIとの関わりについてお話していきたいと思います。

保険業界とAI

ではAIが保険業界に導入されるとどういったメリットがあるのでしょうか。既に組み込まれているAI技術としてはデジタルプラットフォームが拡大しており、手続きがオンラインで完結できるため、保険に加入したいお客様の利便性が向上しています。

AI活用によって期待できる保険選びの変化

また、今後の流れとして一番期待したいメリットとしてはAIを使ったアルゴリズムにより、個々の顧客のリスクをより正確に評価できるようになるということです。これにより、健康データや生活習慣を分析することで保険料がより公平に設定される可能性があり、より個別性の高い保険契約を行うことができるようになります。

さらには病院等から提供される医療・健康データなどをAIが瞬時に判断することにより顧客の行動データや健康データを分析し、健康状態に基づいた割引など個別のニーズに合わせた保険商品が提供されるようになっていくことと思われます。ライフスタイルや健康履歴を分析し、将来的なリスクを予測しやすくなり、保険会社はより適切なプランを提案することができるようになります。そのため、今以上に顧客のニーズに応じた特約など、カスタマイズが多様化し、個別性の高い保険商品が増えることが予想されます。

また今後は保険加入時だけでなく、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチなど)を利用し、顧客の健康データをリアルタイムで収集できるようになります。これにより、得た健康データの情報から保険料の見直しや、健康維持を促進する特典が提供される保険商品が増加していくことが見込まれます。これからは保険加入時のみの健康ではなく、保険加入後の健康維持も重要になっていきます。

保険金支払い手続きとAI

またAIの活用は保険商品の提案、選択のみではありません。保険会社は保険金支払いまでの日数を競っているところがあります。そこで、保険金の支払いにおいてもAIは重要な役割を担っています。保険金の支払い請求を行う際にもネットを利用することにより、本来であれば面倒な手続きも、簡単に申請することができ、保険金請求のスムーズさが向上しました。煩雑な書類手続きが減少し、顧客の負担が軽減されます。また、申請された内容もAIが判断することにより、人が確認していた書類の何倍もの速度で判断することができ、従来の保険金請求から支払いまでの期間が格段に短くなりました。

また、ビッグデータを用いた分析により、保険金詐欺の発見が簡単になります。通常のパターンから外れるような異常な行動や請求を特定することができます。例えば、過去の請求データと照らし合わせて、特定の顧客が不自然な頻度で請求を行っている場合や、請求内容が不審な場合といった異常なパターンを見つけた場合、リスクの高い請求を早期に発見することで、保険会社の損失を減少させることができます。機械学習アルゴリズムを使用し、詐欺のパターンを学習させることができます。過去の詐欺請求を分析することで、どのような特徴が詐欺に関連しているかを把握し、新たな請求がこれらの特徴に当てはまるかをAiが判断していくため、保険金詐欺の件数は大幅に減ることが期待されています。

まとめ

テクノロジーの進化は、生命保険業界に革新をもたらし、今後も確実に顧客にとっての利便性を向上させます。今後もAIやビッグデータを活用した新しい商品やサービスが増えていくことで、保険の在り方が大きく変わると予想されます。顧客のニーズに応じた柔軟な保険が提供される未来に期待が寄せられています。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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