保険の基礎知識

2023.04.27

クレジットカードに付帯している保険って?【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

クレジットカード付帯保険は契約者向けサービスの一つです。カードを利用したり、持っていたりするだけで補償が受けられる可能性があり、旅行や普段の買い物などで便利です。

この記事ではクレジットカードに付帯している保険について、主な保険の種類や補償内容、適用条件などを解説します。

クレジットカードに付帯している保険とは

クレジットカード付帯保険とは、クレジットカードの契約者が利用できる保険です。カード会社や提携している保険会社によって、付帯されている保険の適用条件や補償内容がそれぞれ異なります。旅行や買い物などでトラブルが発生した際の補償はその一つです。

また、同じカード会社でも、年会費が無料または低価格のクレジットカードに比べて、ゴールドやプラチナなどのようにカードのステータスが高いほうが補償内容が充実している傾向があります。

持っているクレジットカードに付帯している保険や補償内容は、入会・更新時に送付されたパンフレットなどに記載されています。この機会に適用条件や補償内容などを確認しておきましょう。

主なクレジットカード付帯保険

ここでは一般的にクレジットカードに付帯していることが多い以下の3種類の保険について、概要を紹介します。

  • 旅行傷害保険
  • 盗難・紛失保険
  • ショッピング保険

ただし、クレジットカードに付帯している保険はカード会社やカードの種類などによってさまざまです。カードによっては自転車保険などが付帯していることもあります。また、適用条件や補償内容もカードによって異なるため、いざというときに備えて手元のカードの保険を確認しておくことをおすすめします。

旅行傷害保険

旅行傷害保険とは、海外や国内を旅行中に発生したトラブルを補償してくれる保険です。ホテルや旅館などの宿泊施設に滞在中に発生した災害や事故、公共交通機関利用中の事故や携行品の損害を補償してもらえます。

旅行傷害保険の補償内容には

  • 旅行中の事故などによる障害や死亡、後遺症に対する補償
  • 旅行中の病気・ケガの治療費の補償
  • 航空便が遅延した際に必要となった宿泊費や代替手段の費用
  • 携行品(荷物)の紛失や到着遅れに対する補償

などがあり、補償範囲や保険金額、適用条件はカードによって異なります。また、同じカードでも国内旅行は利用付帯・海外旅行は自動付帯と条件が異なる場合もあります。

これまで旅行の際にもしもの時に備えて保険に入っていた人は、クレジットカードの旅行傷害保険で代替することで保険料を節約できるかもしれません。クレジットカードの旅行傷害保険の付帯条件や補償範囲などを確認したうえで、上手に利用しましょう。

紛失・盗難保険

クレジットカードの盗難や紛失による不正利用を補償するのが盗難・紛失保険です。クレジットカードの紛失や盗難に気づき、届け出をした日からさかのぼって60日以内の不正利用が補償されることが一般的です。

ただし、クレジットカードの裏面に署名がない、契約者以外がカードを持っていたなど、カードの規約に違反していた場合は補償が受けられません。

なお、クレジットカードの紛失や盗難に気づいたら、ただちにクレジットカード会社に連絡をしてカードの利用を停止する手続きをしましょう。カード会社によっては24時間対応可能な窓口を設けていることもあります。また、海外旅行中などすぐに新しいカードが必要な場合、現地の窓口などで再発行ができる会社もあります。海外旅行の予定がある人は、事前に対応可否を確認しておくと安心です。

ショッピング保険

クレジットカードを利用して購入した商品が破損していたり、盗難や災害などの被害にあったりした時に役立つのがショッピング保険です。

一般的に、クレジットカードを利用して購入した商品が、購入から90日以内に偶然に発生した事故によって損害を被った場合に補償が受けられます。国内はもちろん、海外で購入したものや、プレゼント用に買った場合も対象です。ただし、補償期間や補償が適用される条件はカード会社によって異なります。

また、自動車やスマートフォンなど、一部クレジットカードで購入していても補償対象外となるものもあります。

クレジットカードの保険の注意点

クレジットカードに付帯している保険は便利ですが、利用する際は注意点もあります。ここでは、クレジットカード付帯保険の注意点として

  • 自動付帯と利用付帯の違い
  • 複数のクレジットカードの保険が重複している場合

について解説します。

自動付帯と利用付帯

クレジットカード付帯保険には、自動付帯と利用付帯の2つがあります。自動付帯の場合、クレジットカードを持っているだけで自動的に適用されます。補償を受けるためにクレジットカード利用の有無は関係しません。

たとえば、旅行傷害保険が自動付帯となるクレジットカードを持っている場合、宿泊費や交通費をそのカードで払っていなくても、トラブル発生時には補償を受けられる可能性があります。

一方、利用付帯の場合、保険を利用するためにはクレジットカードで旅行代金や商品の支払いを行うことが条件です。たとえば、利用付帯のショッピング保険があるクレジットカードでは、商品代金をカードで払った場合のみ、補償の対象となります。

カードを複数持っており、補償が重複する場合

複数のクレジットカードを持っていると、補償内容が重複することがあります。たとえば、旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードを2枚持っていて、1枚は死亡保障が最大5,000万円、もう一枚は2,000万円である場合で考えてみましょう。

結論からいうと、2枚のカードの補償額の合計(このケースでは7,000万円)が保険金として受け取れるわけではありません。持っているカードのうち最も大きい補償額(同5,000万円)が上限です。

そのため、補償内容が重複するクレジットカードを複数枚持っていても補償が手厚くなるわけではありません。

まとめ

クレジットカードの保険は、特に自動付帯の場合はあえて保険を申し込まなくても、万が一の時に補償が受けられる便利なサービスです。旅行や出張の際などにクレジットカードに付帯している旅行傷害保険を活用することで保険料の節約もできます。

しかし、そのためには自分が持っているクレジットカードに付帯している保険について、補償内容や適用条件などを把握しておく必要があります。この機会にクレジットカードに付帯している保険を確認してみてください。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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