保険の基礎知識

2021.11.05

1,000万円じゃ足りない?子どもが小さい頃から準備をはじめたい教育費の目安

子育て世代にとって教育費は家計の中でも最も大きな出費のひとつでしょう。
また、子どもが小さい場合には、将来的に必要な教育費についてイメージできていない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は幼稚園から大学までにそれぞれ必要となる教育費の目安について紹介し、幼稚園から大学まで進学した場合を例にして、総額いくらの教育費がかかるかについて説明します。
そろそろ子どもの将来の教育費の準備をしておきたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

■ 幼稚園から高校までの教育費の目安

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について」によると、1年間の学習費総額(学校教育費・学校給食費・学校外活動費の合計)は、それぞれ以下の結果でした。

(1)幼稚園の場合

1年間の学習費総額は、公立で22万3,647円、私立で52万7,916円でした。
3年間通った場合、公立で約67万円私立で約158万円です。
私立に3年間通った場合は、公立に3年間通った場合より、約91万円出費が多くなります。

(2)小学校の場合

1年間の学習費総額は、公立で32万1,281円、私立で159万8,691円でした。
6年間通った場合、公立で約193万円私立で約959万円です。
私立に6年間通った場合には、公立小学校に通った場合より、約766万円出費が多くなります。

(3)中学校の場合

1年間の学習費総額は、公立中学校で48万8,397円、私立中学校で140万6,433円でした。
3年間通った場合、公立で約147万円私立で約422万円です。
私立に3年間通った場合には、公立に通った場合より、約275万円出費が多くなります。

(4)高校の場合

1年間の学習費総額は、公立で45万7,380円、私立で96万9,911円でした。
3年間通った場合、公立で約137万円私立で約291万円です。
私立に3年間通った場合には、公立に通った場合より、約154万円出費が多くなります。

■大学での教育費の目安

国立大学は文部科学省の「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」を、私立大学では文部科学省の「令和元年度 私立大学等入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」のデータを参考に、4年間通った場合の教育費をみてみましょう。
※私立の医歯系学部(以下、私立医歯系という)においては6年間)で算出

国立大学の場合、
約243万円でした。

私立大学の場合、
文科系学部(以下、私立文系という)で約398万円
理科系学部(以下、私立理系という)で約542万円
私立医歯系で2,357万円でした。

■教育費の総額イメージ

では、上記の調査結果で出た教育費に基づき、子どもが幼稚園から大学まで進学した場合に、総額いくらの教育費がかかるか、以下の場合を例にとって確認してみましょう。

(1)すべて国公立

幼稚園から高校まですべて公立の学校、大学も国立大学に進学した場合、教育費の総額は約787万円です。

(2)幼稚園は私立、小・中・高は公立、大学パターン別の総額

まず、幼稚園は私立、小・中・高は公立に通った場合の総額は約635万円です。
そして、国立大学に進学した場合には、上記の金額に前章の国立大学の学費データより約243万円が加算され、約635万円+約243万円で教育費の総額は約878万円です。
同じように計算すると、
私立文系の場合は、約635万円+約398万円で教育費の総額は約1,033万円
私立理系の場合は、約635万円+約542万円で教育費の総額は約1,177万円
私立医歯系の場合は、約635万円+約2,357万円で教育費の総額は約2,992万円になります。

(3)幼稚園・高校は私立、小・中は公立、大学パターン別の総額

まず、幼稚園と高校は私立、小学校と中学校は公立に通った場合の総額は約789万円です。
そして、国立大学に進学した場合には、上記の金額に前章の国立大学の学費データより約243万円を加算され、約789万円+約243万円で教育費の総額は約1,032万円です。
同じように大学のパターン別で計算すると、
私立文系の場合は、約789万円+約398万円で教育費の総額は約1,187万円
私立理系の場合は、約789万円+約542万円で教育費の総額は約1,331万円
私立医歯系の場合は、約789万円+約2,357万円で教育費の総額は約3,146万円になります。

(4)すべて私立

まず、幼稚園から高校まですべて私立に通った総額は約1,830万円です。
そして、私立大学に進学した場合、
私立文系の場合は、約1,830万円+約398万円で教育費の総額は約2,228万円
私立理系の場合は、約1,830万円+約542万円で教育費の総額は約2,372万円
私立医歯系の場合は、約1,830万円+約2,357万円で教育費の総額は約4,187万円になります。

■まとめ

幼稚園から大学まで進学した場合をそれぞれの場合に分けて、総額いくらかかるかの目安をご紹介しました。
子どもが大学まで進学した場合、19年間の教育費が必要です。さらに、子どもが1人暮らしをする場合は仕送り家賃など追加でお金がかかります。
高校までは普段の家計の中でやりくりをするご家庭も多いと思いますが、大学進学の際には、どうしてもまとまった金額が必要です。
大学進学までの資金を準備したい場合には、子どもが小さい時から準備を始めることが大切です。
上記でご紹介した費用などを参考に、用意したい目標額を決め、計画的に準備することをおすすめします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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