福沢諭吉が関係している?~日本編~生命保険の知られざる歴史

この記事では、日本での保険の起源、近代日本における生命保険の状況と問題点について解説します。

■日本での保険の起源

・福沢諭吉により、日本で初めて紹介された生命保険

慶應3年(1867年)、福沢諭吉が「西洋旅案内」という欧米に旅行する人向けの手引書で生命保険を日本に初めて紹介しました。
「災難請合の事 イシュアランス 災難請合とは商人の組合ありて平成無事の時に人より割合の金を取り、万一其人へ災難あれば組合より大金を出して其損亡を救う仕法なり其大趣意は、一人の災難を大勢に分かち僅かの金を棄て大難を遁る訳にて…(略)人の生涯を請合ふ事此法は甚だ入組たることなり素人同士を結て若し組合の内に病気其外災難に逢ふ者あれば組合一統より金を出し合せてこれを救ひ又は死後に其 妻子を扶助することあり…(略)」
※生命保険協会『「明治150年」関連施策 明治時代の 生命保険事業について』より

この時は保険を「災難請け合いの事 インシュアランス」、生命保険は人の「生涯を請け合う事」として紹介されました。「当時の日本には全くなかった仕組みでしたから、海外にはそんな素晴らしい制度があるのか?」という反応だったと推測されます。

・相互扶助の精神

日露戦争(1904年(明治37年)2月から1905年(明治38年)9月にかけて大日本帝国とロシア帝国との間で行われた戦争)の勝利後の好景気によってもたらされた「企業勃興ブーム」に乗り、新しい保険会社がどんどん設立されました。当時は規制も少なく、容易に保険会社を設立する事ができました。2015年度後期連続テレビ小説「あさが来た」(NHK)のヒロインのモデルとなった広岡浅子も、この時代、保険業に進出をしました。
当時でも最も有名な女性起業家の一人である彼女が創業した保険会社は、現在の大同生命保険株式会社の土台となりました。(彼女の生涯は大同生命のホームページに詳細が記載されてあります!)

以下同社のホームページより抜粋です。 
~もとより保険業が今後大いに発達して利益を生む事業となるだろうと思ったことがその一因であろうが、さらに大きな理由があったと思われる。(中略)
(記者の)考えが間違ってなければ、浅子は社会救済の理想を実現する為に、保険業に着目したのではないだろうか。世の中には種々の事業があるが、社会救済の意味を含み、人民をして生活上の安定を得させる事業が生命保険であることは、誰も否定できないだろう。(生命保険)事業の根底には、社会の幸福を増進したいという精神が存在することは、誰も疑う事はできない、浅子はこの精神に共鳴したのではないだろうか。そうでなければ、未だ保険思想が幼稚で、“保険に入れば早死にする”という迷信さえ信じられていたこの時期に、保険会社を創設する理由はないのである。
 (「現代の女傑広岡浅子刀自(上)」『保険銀行時報』、一九一九年一月二七日号)~

 日本における生命保険事業は、歴史の偉人たちがその社会的意義、助け合いの精神(相互扶助)に共鳴した事から、始まったのです!
保険業界の内部整備や、日清・日露戦争でたくさんの兵士が亡くなりましたが、遺族に保険金が支払われることにより保険の仕組みは広く一般に知られることとなりました。 
その後、医療保障を組み込んだ生命保険や、がん保険など損保会社、ネット通販型など、規制緩和が進んだことによりどんどん新しい保険商品が各保険会社で開発されています。
消費者からすると、たくさんの選択肢ができたことは良いことですが、「あまりの商品数の多さに選びきれない」というのが本音かと思います。

■近代日本における生命保険の状況と問題点

日本においては、ファイナンシャルリテラシー(金融教育)の不足が指摘されていますが、これは消費者が悪いというよりは構造的な問題かもしれません。日本人はお金の知識や活用能力が欧米に比べると極端に低く、お金の使い方や、資産運用の仕方、ライフプランニング、経済の仕組み全般について教えてもらう機会がほとんどありません。日本人がファイナンシャルリテラシーを取得するには友人や親が金融関係で働いているか、専門家に聞くくらいしか方法がなかったのです。
ということは、専門家のレベルや裁量によって、命の次に大切といわれるお金や、もっと言えば将来を預けることが果たしていいのでしょうか?
つまりこれまえは保険業界においても「売る側」と「買う側」に情報格差があったのです。
しかし、これからの時代、ひとつの会社の収入源に縛られて生きるという考え方時代もリスクとも考えられます。現在みなさまが勤めている会社は10年後にも間違いなく存在していると言えるでしょうか?
 
海外ではファイナンスについて小さいころから学ぶ社会のシステムがあります。そもそもが「終身雇用」という概念がありませんから、自分のお金は自分で管理するという概念が大人になるころには身についているのです。
また、日本人にはライフプランが欠如していると言われています。というより、「ライフプラン」という言葉自体も、その大切さも学ぶ機会がなかったのです。

しかし、これだけインターネットが発達し、世界のどこと誰とでもつながることができて、自ら望めばどのような情報にもアクセスができる時代に生きる私たちは、正しい情報を正しい判断基準と根拠で選択をしていかなければなりません。
保険に選びについても同じことが言えます。
「おすすめの保険」という記事や広告をよく見かけますね。
しかし、「おすすめの保険」は人それぞれ異なります。それは、人それぞれライフプランが違うからです。
保険を考える際には、保険を選ぶその前に、まずはご自身の将来を見つめてライフプランをしっかり考えてみることが大切です。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER'S PROFILE
よーすけ 株式会社WDC 社長室長
証券会社に勤務後、生保、M&A仲介会社などを経て2021年6月に株式会社WDCに参画。 小中高と柔道、アメフトは学生(メキシコ戦代表選抜経験あり)、社会人Xリーグとプレー。 会社まではママチャリ通勤。そんなには食べないのになかなか痩せないことがなやみ。

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