保険の基礎知識
2021.08.04
生命保険会社の役割って何?相互扶助って?
■生命保険会社の役割ってなに?
生命保険会社は、契約をして、被保険者(保険の対象者)に万が一(亡くなったときや高度障害になったときなど)のときに、あらかじめ指定をした受取人に「保険金」を支払います。これが生命保険会社の役割です。
生命保険に限らず、保険という言葉はお守りのたとえ話で使われることがあります。
お子様の受験で「第一志望は〇〇大学で、第二志望は『保険をかけて』〇〇大学にも出願しておいたほうがいい」という会話を耳にしたことがあるかと思います。
このように保険という言葉は日常的にたとえ話で使われることもありますね!
■相互扶助って?
生命保険のしくみは、たくさんの人がお金を出し合って、お互いが助け合う「相互扶助」の精神で成り立っています。
人々から集めたお金を共有の財産として準備をしておき、万が一のことがあった場合、共有の財産の中から保険金が支払われるという仕組みです。
生命保険の契約は、通常、長い期間にわたるものが多いです。
生命保険には、保険の期間が定まった保険(定期保険)、保障が一生涯続く保険(終身保険)などいろいろな形がありますが、いずれにせよ長い期間続く前提です。
長く続くという事は、その間、たくさんの人から集めたお金を安定した状態で管理しなければなりません。不安定でずさんな管理方法ですと、せっかく準備した財産が無駄なものとなってしまう可能性があるからです。
そのため日本の保険会社も、いろいろな法律や枠組み(※)によって、集めたお金(保険料)をしっかりと管理して、スムーズに保険金の支払いや保険契約手続きなどを行うように義務づけられています。
(※)「保険業法」「保険法」「生命保険保護者機構」などがあります。
ちなみに保険業≒保険会社は、内閣総理大臣の免許を受けたものでなければ行うことができないと保険業法(第3条)で定められています。
生命保険制度を健全に長い間にわたって運営をして、保険金や給付金などがしっかりと支払われる体制を整えなければならないルールになっているのです。
簡単にいうと、生命保険会社とは「何かあった場合に保険を契約した人に保険金をしっかりと支払う事を国から義務付けられた会社」です。
■そもそも保険の仕組みって?
保険の仕組みはよく預金(貯金)と比較して、「預金(貯金)は(さんかく)、保険は(しかく)」と表現されます。
預金(貯金)はいつでも引き出せて、使えるメリットがある一方、積み立てて大きな金額にするためにはこつこつと長い間、ためていかなければならないというデメリットもあります。
一方、保険は、保険会社に毎月支払う保険料よりもはるかに大きな、何百倍、何千倍のお金を、契約が成立した時から瞬時に準備することができるのです。しかし、途中でやめて(解約してしまう)と支払った保険料よりも少ない金額しか戻ってこない可能性があります。これがデメリットであると言えます。
■まとめ
生命保険会社は、契約をして、被保険者(保険の対象者)に万が一(亡くなったときや高度障害になったときなど)のときに、あらかじめ指定した受取人に「保険金」を支払います。これが生命保険会社の役割です。
生命保険の仕組みは、人々がお金を出し合って、お互いが助け合う「相互扶助」の精神で成り立っています。
保険の仕組みはよく、「預金(貯金)は(さんかく)、保険は(しかく)」と表現されます。預金(貯金)はいつでも引き出せて、使えるメリットがある一方、積み立てて大きな金額にするためにはこつこつと長い間、ためていかなければならないというデメリットもあります。
一方、保険は、保険会社に毎月払う保険料よりもはるかに大きな何百倍、何千倍のお金を、契約が成立した時から瞬時に準備することができるかわりに、途中でやめて(解約してしまう)と支払った保険料よりも少ない金額しか戻ってこない可能性があります。
具体的な保険の種類は、別の記事で解説しています。詳しく知りたい方はこちらから。
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リアほMAGAZINE編集局
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