契約前に知っておきたい

2022.09.22

生命保険の3つの基本型「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」を解説!【FP監修】

もしもの際に備えて加入し、保険料を支払う生命保険。「契約者が亡くなったときに保険金がもらえる」イメージを持つ人も多いかもしれません。

実は生命保険には、3つの種類があります。この記事では、生命保険の3つの基本型「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」についてそれぞれ紹介します。

高齢の人や持病がある人ほど、死亡保険をはじめとする生命保険への関心やニーズが高まるのですが、実際にそうなってからでは、保険の選択肢が狭まったり、支払う保険料が高くなったりします。
生命保険に入ろうと考えている人は、生命保険の3つの基本形を知り、早めに納得いく保険選びをしましょう。

生命保険の3つの基本型

生命保険は保険金を受け取るタイミングや方法によって「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」の3種類に分けることができます。それぞれの特徴を確認していきましょう。

死亡保険

死亡保険は、保険料の払込期間中に保険の対象者が死亡した場合に保険金が支払われる保険です。あらかじめ定められた高度障害の状態になった場合にも、保険金が支払われる商品もあります。

定期保険と終身保険の違い

死亡保険は保障される期間によって、「定期保険」「終身保険」に分けられます。
「定期保険」は保障期間があらかじめ定められています。一定期間の保障を手厚くでき、保険料も安く抑えられる一方で、保障期間が過ぎても生存している場合には支払った保険料が戻ってきません
「終身保険」は保障期間が一生涯に渡ります。保障が死亡時まで続き、必ず保険金が支払われるため、保険料は高めに設定されています。
保険商品の中には、「定期付き終身保険」と呼ばれる、終身保険に加入しながら一定期間の保障を手厚くできる保険もあります。自分に必要な保障期間をしっかり見定めて必要な保険に加入しましょう。

生存保険

生存保険は、保険の対象者が保障期間の満了後に生きていた場合に、保険金が支払われる保険です。死亡してしまった場合には、死亡保険金として払込保険料相当額が戻ってきます
例えば「個人年金保険」が生存保険の代表格です。保険料を支払ってコツコツ積み上げる個人年金は、老後の資産準備を目的に利用されることが多いです。

また「学資保険」も生存保険として利用されますが、こちらも将来の学費に向けた準備として活用されています。

このように将来のイベントに向けて資金を準備する保険が生存保険であると言えます。

生死混合保険

生死混合保険は、死亡保険と生存保険の特徴を組み合わせた保険商品です。死亡したり高度障害になった場合は死亡保険金、満期時点で生存していた場合には満期保険金として受け取ることができる保険です。

将来への貯蓄性もありながら手厚い保障を受けられるというメリットがある一方で、保険料は最も高くなります。

代表的な生死混合保険は「養老保険」などが挙げられます。

貯蓄型の保険って何?

貯蓄型の保険とは、保険期間満了時に保険金を受け取ることができる保険商品や、解約時した場合には解約返戻金を受け取ることができる保険商品を総称する言葉です。

  • 終身保険の中で解約時に解約返戻金を受け取ることができるもの
  • 学資保険
  • 個人年金保険
  • 養老保険

などが、貯蓄型の保険にあたります。

どの保険を選ぶか比較検討しよう

「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」のそれぞれの特徴を踏まえて、あなたの年齢や家族構成、必要な保障額などの事情に合わせて、最適なタイプを選びましょう。

死亡保険に加入するべき人

死亡保険は、死亡や一定の高度障害になった場合に保険金が支払われるものです。
死亡時や高度障害になってしまうと収入が途絶えます。あなたの収入がなくなったら家族が食べていくのに困ってしまうという人に向いている保険です。

生存保険に加入するべき人

生存保険が向いているのは、将来の資産準備が必要となる人です。今後、何かのライフイベントが控えている人は生存保険を活用しましょう。

例えば子どもの教育資金が必要となる場合、学資保険を有効に活用することでお金を準備しておくことができます。また公的年金だけでは老後のお金に不安を感じている人は、個人年金で積み立てることができます。
将来に向けてお金を準備しておきたいと考えている人は、生存保険を上手に活用しましょう。

生死混合保険に加入するべき人

生死混合保険は、貯蓄と保障の両立をしたい人におすすめの保険です。死亡時の保障と将来に向けた貯蓄を両立できるため両立が可能です。
ただし保険料が高く、しっかり余裕を持って加入しなければ、将来の家計が苦しくなってしまうケースがあるので注意しましょう。

高齢者の保険選びで気をつけること

高齢になると、どのタイプの保険でも保険料が高くなる傾向があり、持病があって保険に加入できない人も出てくるかもしれません。
いっぽう、高齢になるまでに収入を得て、貯蓄ができている人もいるでしょう。十分な貯蓄があって、家族の誰かに万が一のことがあっても、残される家族が安心して生活できる場合は、保険が本当に必要かどうかよく考えましょう。

まとめ

生命保険には「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」の3種類があり、それぞれに特徴があります。
どの種類の保険が優れているとか、劣っているということではありません。あなたや家族に万が一のことがあった場合、どんな保障が必要かを明らかにし、あなたと家族のニーズを満たす保険を選びましょう。

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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